学校と家庭教育のみで公立中高一貫校に合格。
高校2年時に定期テストで学年1位獲得。
英検対策なしで準1級取得。
2024年東大受験に塾なしで挑む!
そんな息子を育ててきた父親の体験談となっております。
確固たる信念を持っての参加
先日、学校の三者面談がありました。
息子は公立中高一貫校に通っているわけですが、早いもので6回目の三者面談となりました。
今年の11月にもう1回三者面談が行われるということですので、残すところあと1回で終わりですね。
皆さんのご家庭では誰が参加しますか?
私の家庭は毎年夫婦揃って参加しますので、実際のところは四者面談なのですが、そもそも私以外の父親が参加しているのを見たことがありません。
これを聞いて皆さんどう思われますか?
「いや~父親は行かないだろ……」
「普通はどっちか一人だよね……」
こう思う人が圧倒的に多い気がしますが、これにはいろいろと自分が思う理由があるんです。
私が参加する理由
一つ目は、私自身が教育方針を持って育てていますので、それをしっかりと学校側に伝えたいということです。
私が思う三者面談とは、学校側から一方的に話をされるものではなく、親が学校に家庭での学習習慣や生活というものがどのように確立されているのかを説明するものだと思っています。
息子が小学校の時からそうでしたが、私の根本にある教育方針は、家庭主導の考えです。
学校はあくまで国が定めた教育を与えている場所でしかなく、当然学校や先生の技量による差がどうしても起こり得ます。
詳しくはこちらの記事をご覧になってください。
子育てはいかなる場合も他人に委ねるものではなく、親が責任を持って行うものです。
ですから、教育熱心な家庭は、教育環境が整っている私立の学校に入れたり、インターナショナルスクールに入れたりと、家庭の教育方針を当たり前に優先しています。
私の家庭にはお金がないので、そのような選択はできませんが、教育方針だけはしっかりと持っていました。
それは、学校が学力を上げてくれるのではなく
【家庭で上げなければ学力は上がらない】
というもので、学校という場所をどのように活用するのかを、私が教えていかなければ
学校に通わせている意味がない。
このように思っているんですね。
ですから、家庭での教育方針がどのようなものなのかを学校側に伝えておきたいんです。
二つ目が、学校に行くことで、より学校の実情が見えてくるからです。
授業参観やオープンスクールなどを想像してもらえれば分かりますが、実際に行くことで見えるものってありますよね。
建物、教室、廊下、部活動の風景や在校生達とのあいさつ、物が綺麗に整理整頓されているとか、トイレが綺麗になっているとか、このようなことは気付きを与えてくれ、それを学びに活かすことが大事だからです。
三つ目が、担任の先生がどのような教育方針を持っているかが分かるからです。
当たり前に、全ての先生が同じ指導をするわけではありませんから、先生によってどの部分を重視するか分かりません。
そのような中で、実際に会って話ができる機会は三者面談くらいです。
そして最後に、私は仕事よりも家庭が一番大切だからです。
ブログタイトル
【身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ】
のとおりに、今まで息子を育ててきました。
子育ての終了は大学受験終了までと決めていますし、そこまでは息子に関わる学校行事は全て出席すると決めています。(と言っても三者面談くらいしかありませんが……)
これは私の生い立ちが影響していますが、授業参観や学校行事にどちらの親も参加していないほど寂しいものはありません。
私は嫌というほどその寂しさを味わいましたので、息子にだけは親の関係で惨めな思いをさせたくないのです。
真剣さというものは、子どもに求めるものではなく、親が身を以って示すべきですから。
と、このような理由で入学から今まで、全6回の三者面談に出席させていただいたのですが、その振り返りをしてみたいと思います。
今回は中学の部分にあたる1年生~3年生までです。
1年生
初めての三者面談でも、何を聞かれようが答えられるので何の心配もしていませんでしたが、この担任の先生は私の想像を超えてきました。
普通は学校生活や家庭での生活の話が中心になるかと思うんですよ。
学校生活は慣れましたか?
友達と楽しく過ごしていますよ。
家での学習は……
こういった話をするものだと思いきや、机の上にはフリップボードが置かれ、息子はストップウォッチを握りしめ、先生は挨拶を済ませると謎の言葉を言いました。
「これから、ちょっとした質問に答えていただきます。制限時間は10秒ですので、それまでにフリップボードに書かれた質問に答えてください。それでは始めます」
いや、いや、クイズをやりに来たんじゃないし、心の準備も何もしてないし、大体において10秒って短すぎるだろ!
なんて、私の気持ちなどお構いなしに、先生はフリップボードをこちらに見せて質問を読み上げると、息子は手にしたストップウォッチをスタートする。
(おい!お前はいつからそっちの味方になった!)
と心の中で叫んでもストップウォッチの秒数はどんどん進んでいく。
【質問】
Q.子どもがご家庭で毎日取り組んでいるものは何ですか?
A.学校の宿題に英語と数学の自主勉強、運動は陸上のトレーニングとウォーキングです。
Q.昼食を一緒に食べている友達の名前を5人言ってください。
A.は?○○君と○○君と……何とかギリギリ5人言えました。
Q.ご家庭ではどのようなお手伝いをしていますか?
A.買い物に行ったら商品を持ってきてくれたり、重い荷物を運んでくれたり、家では洗濯物を取り込み、たたんでくれます。
このように質問に対して答え、その答えから話が膨らみ、また質問に答えて……を繰り返して三者面談が終了した。
(一体何だったんだ?あれは三者面談なのか?完全に親が試されただけだぞ……)
総じて感じたのは、いかに子どものことを把握しているかを試したということです。
制限時間は10秒しかありませんから考えている暇はなく、スラスラ言えれば日頃から子どもに関心を持って接していることになるし、そうでなければ子どもに無関心というこになる。
この先生はお互いの状況を話し合うのではなく、親がどれだけ子どもに関心を持っているかを質問という形式で試し、その重要性を気付かせようとしたのだと解釈した。
「もっと関心を持たないと、子どもがどうなっていくか分かりませんよ!」
とストレートには言えないだろうから、このような質問をしたのだと理解した。
もしかしたら、単純に先生の道楽に付き合わされた……のかもしれない。
2年生
1年生の時とは担任が変わったということで、申し訳ないが大喜びした。
教室の扉を開けるまでは、机の上にフリップボードが置かれていないか、息子の手にストップウォッチが握られていないか、どうしようもなく気になっていたが、そんな心配をよそに机の上にも息子の手にも何も無かった。
(いや、いざ面談が始まったら、どこからかフリップボードとストップウォッチを持ってくるかもしれないぞ!)
と完全にトラウマになっていたが、ごく一般的な面談だった。
質問形式の面談が主流の学校かと思ったが、単純に1年時の担任の個性だったようで安心した。(個人的には、あれはあれで考えさせられたので良かったが……)
聞かれたのは、塾に通っているか?と、何時頃に寝ているかだった。
学校内での成績は至って普通といった感じで、順位は出ないので正確には分からないが、ちょうど真ん中くらいだった。
塾には通っていないことを伝えると、通塾するかしないかは家庭の判断なので学校からはどうこう言えないが、今後を考えるともう少し勉強をした方がいい。というようなニュアンスのことを言われた。
そこで、私からはこのように答えた。
テストの結果だけを見れば、現状において上位の子達とは力の差があるのでしょうが、私からすれば今はこの成績で何の問題もありませんし、むしろ良くやっています。
一つだけハッキリ言えるのは、本気で勉強に取り組むのはまだ先で、今は小学校の延長なので運動もそうですし、睡眠を取るのも大事にしています。
私が考えているのは、年齢に合わせた無理のない生活をしていき、体験を通して様々な力を備えれば、必ず後伸びする。ということです。
実際に床に就く時間は22時前後ですが、他の子達は何時に寝ているのですか?
「多くが0時か1時頃と聞いています。これはこれで睡眠が足りていないと思うので心配ですが……」
うーん。こんなことを言うと失礼かもしれませんが、座学だけではそのうち限界がきますよ。
2年後には、私の言っていることが分かると思います。
【毎日コツコツと積み重ねるだけです。必ず結果が出る時がくるので……】
午前様になるまで勉強をして結果を出す子が大勢いるのに、私達親子は結果を出してもおらず、22時頃には寝て、挙句の果てには必ず結果が出るとか言っているのですから、意味が分かりませんよね。
でも、本当に想定内だったんですよ。
その体験が何なのか知らない方は、ぜひこの2つの記事をご覧ください。
答えはここにあります。↓
3年生
しかし、去年と決定的に違ったのが【新型コロナ】が発生したことです。
家庭学習は小学生の頃から確立させていたので、全く何の影響も受けませんでしたが、一番辛かったのが部活でした。
というのも、中学の部活は本人が本当に好きなものをやらせてあげたくて、入学当初は陸上部でしたが、1年の9月から野球部に転部し、そこから親子で練習に明け暮れ2年の9月にはレギュラーになったんです。
1年生で転部した時から1年間徹底的に練習をしてレギュラーになり、3年生の夏に引退するまで活躍できるようにしようと、親子で毎日休まず練習をしてきました。
その目標が無くなってしまったのと、もう一緒に練習できないんだな……という何とも言えない寂しさが襲ってきたのです。
私達親子は、何かをやると決めたらいつだって本気でやってきました。
当然そこに関わるのですから、息子以上に私が本気なのです。
【子ども以上に子どもになれ】
何より息子と一緒に同じ目標に向かって頑張れるというのが、純粋に嬉しくて、これ以上ないほど楽しかったんですよね。
始めはぎこちなかったのが見る見るうちに上達して、試合では笑顔を見せて楽しそうにプレーしている。
そんな姿を見る度に、もっと活躍させてあげたくて、また一緒に練習をする。
私達だけじゃなく、世界中の人達がコロナに苦しめられましたが、このまま立ち止まっているわけにもいかず、3月に全国の学校が臨時休校となった時、今後について息子と話合いをしました。
そして、中学の学習範囲がちょうど終わったことで、ここから高校の勉強を始めることになります。