※本記事はお金を掛けなくても学力を上げようと、様々なアイデアの中から実践してきた【方法】であり、息子の礎を築いてきた大変重要な情報となっております。
学校と家庭教育のみで公立中高一貫校に合格。
高校2年時に定期テストで学年1位獲得。
英検対策なしで準1級取得。
2024年東大受験に塾なしで挑む!
そんな息子を育ててきた父親の体験談となっております。
はじめに
この記事をご覧になっている皆さんは、子どもの教育に対する関心が強い方々だと思います。
私の記事は、自分自身が子育てで実践してきたものや感じたことなどを書いているのですが、その実績が上の
【本記事の信頼性】
に記載されているものとなります。
この実績に価値がないと思う方や信用できないと思う方は、私の記事で得られるものはないと思いますので、自分にとっての価値あるやり方や信用できると思うやり方を実践してください。
私は自分が実際にやって効果のあったものしか発信していません。
これは、私のやり方が全て正しいと言っているのではなく、経験してきた事実しか私には言えないからです。
私は学力アップの答えは
【自ら学ぶ力】
を得ることだと思い、様々なアプローチをして息子の身につくよう行動してきました。
自ら学ぶ力【自学】が備われば学力は自然と上がりますし、逆にこの力がなければ一定レベル以上の学力は望めません。
そして、この力は何か一つをやれば得られるような簡単なものではなく、様々な力を備えた先にあります。
自学力という絶対に必要な力を備えるために行ってきた方法は複数ありますが、今回はその中でも一番の核になる
【学校生活の攻略】
となります。
を利用する。
・集団登下校(通学路等)
・授業
・昼食
・休み時間
・掃除
勉強ができる子とできない子の差
「あいつは頭が良いなぁ……授業を受けているだけで100点も取るんだもんなぁ……やっぱり生まれつきの才能が違うんだろうなぁ……」
皆さんは勉強ができる子とできない子の差がどこにあるのか?
このようなことを疑問に思ったり、調べたりしたことはありませんか?
自分のことでもいいですし、子どものことでもいいです。
ごく一部の天才と呼ばれる人達は別として、一般的にできる人とできない人の違いには理由というものが必ずあります。
しかし、この違いという【差】は、行動を起こす必要性を理解して実行しているかどうかの差でしかなく、これに関しては生まれ持った素質という要素は関係がないのです。
そこで、まずは
【できる人達との違い】
を理解して、親子で一緒に家庭学習をやっていきましょう。
学校生活を攻略しよう
私は勉強も運動も頑張った経験がなく、それどころか何に対しても努力という言葉に見合う行動を起こしたことがありません。
そんな私ですが、小学生の頃に勉強ができる同級生を見てこう思ったことがあります。
「同じ授業を受けているだけなのに、俺とあいつの差はどうして生まれてしまうのだろう?」
今となって考えれば、この同級生と私の差は単に授業だけではなかったのですが、この同級生は当時
「俺は塾にも行っていないし、家でも特別なことはやっていない。学校の宿題をやるくらいかな。それより授業を聞いていれば、勉強って大体できるだろ?」
このように言っていました。
これを聞いた私は、この同級生との差が
【授業でついている差なんだ】
と思い、その答えを探して必死に考えましたが、いくら必死に考えたところで答えが分かるはずもなく、物の数分で
「まぁ、あいつの頭が良いからだな」
と、あっけなく片付けてしまったのは言うまでもありません。
時は流れて、息子が小学1年生の修了時にもらった通知表を見ると、総合所見欄にはこう書かれていました。
「休み時間の後、廊下で遊んでいて授業に遅れてきたり、授業中に落ち着いて取り組めなかったりすることがありました。
約束や時間を守り、けじめのある生活が送れると良いと思います」
「なになに……授業に遅れたり、落ち着きがなかったり……ん、ちょっと待てよ……」
これを見た瞬間、私の脳裏に浮かんできたのは
「同じ授業を受けているだけなのに、俺とあいつの差はどうして生まれてしまうのだろう?」
という、忘れていた子どもの頃の記憶でした。
30年近く前の記憶が甦ってくるのと同時に、いくら考えても分からなかった答えが見つかりました。
「何だ!そうか、そういうことだったのか……もう分かったぞ!」
それぞれの差
家では見られない「落ち着きのなさ」が、学校では目についている。
このギャップに私はこう考えました。
【ある行動における要点を見つけ、それを習慣化させなければこうなってしまう】
当然そのような状況を放っておけば、それが習慣化されてしまい、矯正するのが難しくなる。
まして、当の本人はそれが悪いことだとは思っていないので、自分から気づいて直すこともしない。
良くも悪くも習慣化されたものが自分という存在を形成していくのだから、ならばその習慣に目的を持たせればいいはずだ。
簡単に言うと、時間にルーズであるなら時間を意識させて、5分前行動を取らせるなどの決まりを作ればいい。
しかし、家庭では何かをしている行動に対して時間を決めてはいなかったので、時間の習慣化がされておらず、その重要性が認識されてはいない。
1日分の勉強が終われば自由にしていい。
しかし、その自由な時間の管理ができていなければ勉強している時間さえもが無駄になってしまう。
結果として、自由にしていい時間が足を引っ張ってはいけない。
この自由の中にも【メリハリ】がなければダメだ。
【理想的な将来像を明確に想像して、それを達成するために全ての行動を意味のあるものにしなければいけない】
このように強く思った私は、日々の小学校生活の中で必ず行っている行動を見直していくことにしたのです。
学校生活の可視化
そして、1日の行動というスケジュールを時系列で並べていきました。
集団登校
授業
休み時間
昼食
掃除
集団下校
小学校生活の行動を洗い出していくと、ざっくりとこのようになります。
後は、それぞれの時間割で大切なことを教え、習慣化させればいいと考えました。
習慣化させるということは、行動そのものの意味を理解させなければならず、そのためには学校生活における様々な行動の意味を教え、子どもの成長に上手く結びつけなければなりません。
それぞれの時間割を何も考えずに行動するのではなく、意味のあるものにするためには、目的を持たせればいい。
そして、それだけではなく、他者との更なる差別化に繋がっていくようにプラスαの要素も求めていかなければならない。
このように考えた私は、各時間割で行う行動の意味を教えると共に、他者との差別化を図るためプラスαで何かできないか模索していきます。
登下校(集団)の攻略法
これはお住いの地域によって異なるかもしれませんが、私が住んでいる地域では集団登下校が行われています。
朝は7時20分までに所定の場所へ行き、全員が集合したら学校へ向かい、帰りは学校の校庭に班で集まり、全員が集合したら家に帰ります。
上級生が班長(先頭)と副班長(最後尾)をやり、学年の小さい子達を間に挟んで通学路を歩いていきます。
途中には保護者がいて、旗を振ったり、人数確認などをして安全に努めています。
この集団登下校の最大のメリットは、班行動なので安全に登下校ができることでしょう。
高学年の子達が班を統率してくれるので、低学年の保護者からすれば一人で通わせるよりも安心です。
また、保護者が同じ班の子ども達と顔見知りにもなれますし、旗振りなどで別の班の子ども達とも接点を持つことができるので何かと都合がいいです。
(自分の子どもの班は遅れているとか、私達の班が最終だとかを教えてもらえるので)
そして、幅広い学年の子達がいるので、良い面も悪い面も見ることができるというのもメリットです。
これは重要なので、毎日子どもに確認してください。
自分の子どもが低学年であれば、歩くスピードが速いか遅いか、二列になって話をしている子がいないかどうかなど、このように悪い見本を見習わないよう教えるのが大切で、このような事実は実際に子どもから聞かなければ分かりません。
ですので、必ず子どもと話をして集団登下校の実態を把握しましょう。
子ども自身が集団登下校を行う意味として理解すべきは、安全性と協調性、そして仲間意識です。
縦割りである班行動を行うことで、学年による自覚を持つ大切さや下級生のサポートを行うことで相手を思いやる気持ちも養われます。
これらは、年齢を超えた活動を行うことで結果として自己有用感の向上に結びつき、自分という存在を大切にする心にも繋がります。
登下校(集団)の基本行動
1.「集合時間の5分前には集合場所に行こう」
これは言わずもがな、遅れるより早く行って待っている方がいい。
ということです。
人の信頼は時間によるものが大きく、遅れるのは論外ですが
「ギリギリ間に合ったからいいでしょ」
もダメですよね。
待ち合わせ時間というものは、決められているものか、お互いが同意して決めたものです。
それは約束であり、一度でも破ったら人の心に残ってしまうものなんです。
(正当な理由があって遅れる旨の連絡があれば別ですが……)
一度ならまだしも、二度三度と続けば相手の信用を完全に失ってしまうでしょう。
約束は約束。決まり事は決まり事。
例外はないという常識をしっかりと教えましょう。
時間にルーズな人は、考えもいい加減だということです。
2.「トラブルは解決できるということを知ろう」
班行動では、小さなトラブルが起こります。
みんな人間ですから、ちょっとしたトラブルはどうしたって起きてしまうものです。
しかし、放っておいたら大きいトラブルに発展しかねませんから、事が小さなうちに解決しましょう。
そうやって被害を最小限に抑えたり未然に防いだりすれば、解決方法を知ることになりますので、集団登下校だけではなく学校で同じ様なことが起きた時にも自分で解決しようとします。
もちろん大人が話に加わらなければいけない時もありますが、それら全てが経験になりますし、何をやっても合わない子ってどうしたっています。
そのような時は思い切って班を変えてもらうことで解決すればいい。
ここで大切なのは、我慢も大事だけど問題を解決しようと考えることです。
子どもだって一人の人間です。
時にはが何か悩みを抱えることもあるでしょう。
その時に我慢も必要ですが、同時にどうやったらその悩みを解決できるのか?を考
える力は必要です。
話し合いをしたり、誰かに相談したりと、自分だけで抱え込まないよう、問題に対しての解決策は必ずあると教えてあげましょう。
状況というものは必ず変わりますし、変えることができます。
3.「通学路ですれ違う人達にはあいさつをしよう」
これも大切なことなのにできていない子が多いです。
下を向いて小さな声で「おはよう」と言われるより、大きな声で元気よく「おはよう」とか「こんにちは」と、あいさつされる方が気持ち良くないですか?
コミュニケーションの第一段階であるあいさつは基本中の基本ですし「ありがとうございます」「ごめんなさい」などの感謝やお詫びを伝えることにも通じます。
果たして、自分の子どもはどこまで挨拶や礼儀ができているのか?
このような礼儀の基本をしっかりと確認できていますか?
できる子とできない子の差は、当たり前のことを当たり前にやるかどうかです。
決して表面上のことではなく、人として当たり前の行為だと認識してやっているかどうかです。
POINT!登下校で勉強しよう
これは登下校に関してのテクニック的な話になります。
実践してきた効果はかなりあったと思いますし、少なくとも私の周りの家庭でこのようなことをしていたという話は聞いたことがありません。
このような手法を取り入れている家庭は少ないと思いますので、差別化を図るためにも、ぜひお子さんと一緒にやってみてください。
まず始めに、目的を持って登下校している子って、どの程度いると思いますか?
集団登下校でもいいですし、中学生や高校生が自転車に乗り学校へ行く時でもいいです。
普通は学校に行くのが目的ですので、他に意味はないと思います。
この時、ほとんどの子が
「早く学校に着かないかなぁ……」とか
「昨日のテレビ面白かったなぁ……」とか
「帰ったらゲームやろう」とか考えていると思います。
一度お子さんに「今日の登下校で何を学んだか教えて?」と聞いてみてください。
大概の子は何を言っているのか意味が分からず「?」になると思います。
できる人間は無駄な時間を過ごしません。
ほんのわずかな時間でも勉強に結びつく頭の使い方をしているのです。
それは自分で勉強しようと思ってやっている子もいれば、目に入るものを自然と勉強に結びつけている子もいます。
考えるということは頭の中での話であって、見た目の問題ではないですよね。
私が子どもの頃に思った
「同じ授業を受けているだけなのに、俺とあいつの差はどうして生まれてしまうのだろう?」
この答えが分からなかったのは、目に見えるものとしての答えを探していたからです。
しかし、息子がもらってきた通知表の総合所見欄で
【目的を持った行動】
の必要性を理解しました。
それは誰の目にも見える行動と、人の目には見えない思考の部分に関係しています。
考えと行動が伴わなくてはいけない。
できる子とできない子の差は、このように何もしていないように見えても勉強しているという【目には見えない部分】でも生まれています。
そして、そんなことを学校では教えてくれませんし、誰も教えてはくれません。
誰から教えられるでもなく自然とやっている子もいれば、意識をすることで習慣化している子もいます。
これを聞いただけでも登下校に掛かる時間が長ければ長いほど、その差はとんでもないことになるって分かりますよね。
私の息子は小学校まで片道30~40分掛けて通っていましたので、往復で1時間以上です。
小学校の年間登校日数が約200日と言われていますから、1日1時間として1年で200時間です。
ただ単に通学路を歩いているだけですが、6年かければ1200時間ですよ。
この差が簡単に埋められると思いますか?
1日5時間勉強しても240日掛かります。
それだけやっても相手だって止まりませんから、その差が縮まることなんてないんですよ。
もちろん登下校時間の全てをこのように使っているかは分かりませんし、高校生にもなれば電車の中などで勉強している子はたくさんいます。
でも、小学校の登下校時間を使って、このように頭を使っている子はほとんどいないと思います。
たった10分だけでも勉強に結びつく考えをしているだけで、その後の成長を考えればかなりの差がつくのは間違いないのです。
登下校学習の実例
・車のナンバーを使って単純な四則演算をする。
・車のナンバーを使って答えが10になるように計算する。
(答えの数字はその日によって変えるのと、計算方法も複雑化させていきます)
・目にする車のナンバーを何台覚えられるか?限界に挑戦する。
・車のナンバーで連想する場所を思い浮かべる。
(37-76だったら3,776mの富士山、88-48だったら8,848mのエベレストのように)
・複数の車のナンバーを全て足していく。
・目に見える範囲の車の色を調査して、実際に売れている色と比べてみる。
・ビルや壁に貼ってある看板(広告等)を見て、どのような工夫がされているかを言葉で説明する。
(看板(広告等)はお店や会社などを広く認識してもらうためのもの。看板から読み取れる様々な工夫を見つけ、特徴を的確に捉える)
・標識、横断歩道、歩道橋、信号機の意味を調べる。
・様々なお店のレイアウトやそれに付随する仕事内容を調べる。
・通学路から見える風景の季節による変化を観察し説明する。
授業の攻略法
これは皆さんが一番興味のある部分でしょうかね。
授業は私も子どもの頃から他者との違いを認識してはいましたが、やっと自分なりの答えを見つけました。
そして、これらを息子に教えていったわけですが、基本的に私は本質の話をしていますので、ノートの取り方とか教科書の大事なところにマーカーで線を引くとか、そのような話は一切出てきません。
というのも、学校の先生が「ここ大事だから覚えておくように」と言ったとします。
このように先生が言うことってよくありますよね。
でも、それって【テストに出るからね】という意味ではないですか?
私が言っているのは、そのようなテストに出るから大事などというものではなく、勉強ができるようになる本質のことです。
その本質というものは、教科書は全てが大事だということです。
当然、それに沿って行われる授業の受け方が最も大事だということになります。
それは文部科学省が学習指導要領を基に教科書を作っていることから、必要のないものを載せているわけがないからです。
学習指導要領について説明しております。まだの方がいましたら、まずはこちらを読んでみてください↓
教科書というものは、1学年で学ぶべき内容の全てが編集され1冊にまとめられているものです。
それは、繋がり、分かりやすさ、読みやすさ、構成、そういった様々な要素を考えて作られており、無駄なものが書かれているなんてことはないのです。
このように手間暇かけて作られた教科書に載っているものは、全てが大事に決まっているのです。
「先生が重要だと言ったから」という理由で線を引くのは止めましょう。
そのような上っ面に線を引いたところで、その勉強が自分の力をつけてくれるわけではありません。
楽な道を探そうとするのではなく、やっていることが全て自分の将来に関わるのだから、しっかり身につけていきましょう。
見た目の10点にこだわるのではなく、本物の1点にこだわらなければいけません。
学校のテストは教科書の理解ができていれば90点以上は取れますし、取れなかったら単純に自分の理解が足りていないということです。
解釈の差
通学路の攻略でも書いたとおり
【目には見えない部分】
でも差がついているという考えは授業でも同じです。
頭の中も心の中も目には見えないので、人が何を考えているかなんて分かりませんよね?
「そんなの当たり前だろ!」と思いますよね。
そうなんです。
人は聞いているようで聞いていなかったり、見ているようで見ていなかったりと、外見と内面の乖離は見た目で分らないんです。
45分という時間の授業があったとします。
この45分の授業を全部自分のモノにしている子と、30分モノにしている子、20分の子、10分の子、5分の子、0分の子と、このように同じ時間の授業を受けていても、人によって得られたモノの差が生まれています。
私はこれを【解釈の差】と呼んでおり、いかに授業に参加しているかで、この差も変わってくるのです。
解釈を深める方法
「そんなの分かっているけど、授業を聞いて自分のモノにしている差が頭の良さの差なんじゃないのか?」
「その場で理解する力なんて、教えようがないだろ?」
このように思っている人がいますよね。
確かに頭の良さの差だと言われればそうかもしれませんし、理解する力がすぐ身につくわけでもありません。
しかし、できるようになるには理由があり、できないにも理由があるのです。
できるようになるためのことをやっていますか?
やっているのなら、そのやっている方法を説明してみてください。
全員が全く同じこと(意識も習慣も)をやっているのに、できないのならそれが能力の差なのでしょうが、通学路の攻略で示したようなことを現状どこまでやっていますか?
考え一つで差がついてしまうのは間違いないのです。
そして、授業中についてしまう差があるのも疑いようがありません。
授業に参加している度合いで差がついています。
授業風景を想像してみましょう。
授業の参加度合い
机に片肘ついて前を見ている人
下を向いている人
黒板を見ている人
先生を見ている人
隣の席の子と話をしている人
前席の子にちょっかいを出している人
寝ている人
窓の外を見ている人
ここには、頭の中でゲームや遊びのことを考えていたり、たまに先生の話を聞く程度の【授業に参加している時間の差】
というものが存在しています。
このように、授業に参加する心構えによって理解度というものも変わります。
下を見ていたり、窓の外を見ていたりすれば、情報は耳から入ってくる音しかありません。
隣の席の子や前の席の子と遊んでいれば耳から入る情報すらありません。
寝ている人は論外ですし、黒板や先生を見ている子は授業への参加率は高いように見えますが、実際は先生の話を聞かずに他のことを考えているかもしれません。
「そんなことを言ったらキリがないだろ?一体どうしろって言うんだよ!」
と思いますよね。
でも、ある簡単な方法をやるだけで、授業への参加が限りなく高まるのです。
そのやり方とは
POINT!聞く力を養おう
そして、聞いている内容を頭の中で解釈し、その思考過程を家庭の会話の中で説明することです。
「授業ちゃんと聞いてるの?先生の方を見て聞くんだよ」
このような教えではダメなんですよ。
「人と話をする時は相手の目を見るんだよ。これは話を聞く時も同じだから、授業だって先生の目を見て聞くんだよ。決して目を逸らしてはいけないよ」
話は集中して聞くことで理解が深まり、集中するためには話し手の目を見るということです。
「目は口ほどに物を言う」ということわざを聞いたことがありませんか?
目つきは口で話すのと同じくらい相手に伝えることができるという意味合いですが、先生によって授業の上手い下手はあっても、言葉だけを聞くより話をする人の目を見ながら聞くほうが、より多くの情報や感情を視覚的に捉えることができるのです。
授業中に先生の目を見ている生徒って少ないんですよ。
授業参観ってありますよね。
機会があったら自分の子どもはもちろん、周りの子も観察してみてください。
先生の方を見ている子は多いですが、目線は顔や口に行きがちで、しっかりと目を逸らさずに話を聞いている子って少ないですから。
人って気になるところを見るものですよね。
例えば寝癖があったり、顔にゴミでも付いていれば、ついそちらを見てしまいます。
でもそれって話に集中していない証拠ですよね。
話を集中して聞くというのは、相手の目を見ることで養われていきます。
45分全てをモノにしている人は、このように聞く力を備えており、しっかりと授業に参加している人なのです。
先生は生徒の年齢に合わせて話し方や説明の仕方を変えていますし、身振り手振りを交えたボディーランゲージは言葉以上に相手の記憶に残る効果があります。
このような聞く力を養うのは家庭でも同じですし、むしろ家庭の方が大事です。
適当に話をして終わりではなく、しっかりと相手の目を見て話をすることを徹底してください。
聞く力や集中力は鍛えていくことで養われていきすので、しっかりと習慣化していくことです。
学力を上げたいから机に向かって勉強する。
何も間違ってはいないですが、学力向上の礎は様々な非認知能力を身につけていくことです。
相手の目を見ながら話を聞く。
これを徹底するだけで成績は上がっていきますし、先生からの印象も良くなるので評価も上がります。
通知表の主体性の観点は、このような印象も大切ですよ。
人の話をしっかり聞ける子というのは、相対的に見て学力も高いです。
それは、話を聞く力の違いが引き起こしている【差】だということに他なりません。
そして、これは親の習慣でもあります。
親がその大切さを教え、子どもの目を見て話をすれば、子どもだって目を見て話しをするようになります。
このように聞く力を養うことで、コミュニケーション能力と集中力の向上に繋がり、相手の話を聞いて想像する想像力や共感力も鍛えられるので、総じて学力も向上していく傾向にあるのです。
昼食の攻略法
POINT!給食で学ぼう
食事は体を作る上で欠かせないものですが、これは教育基本法第1条に示されている【心身ともに健康な国民】の育成にも当てはまります。
教育基本法については、こちらに詳しく書いてあります。ぜひご覧ください。↓
学校給食は栄養バランスを非常によく考えて作られていますので、健康な体を作るための栄養素などを知ることもできます。
食べ物に興味を持つことで食材に繋がり、そこから産地や生産者を知ることができるので、それぞれの地域の特性や文化などにも触れられます。
また、給食当番を行うことで、衛生面での大切さや食事の適切な管理、準備から後片付けなどを協力して行う協調性などが養われ、一連の流れの中で様々な行動を学ぶことができます
・給食室から運ぶ時は、協力して安全に運ぶ。
・配食は一人分の盛り付け量を盛る
(生徒の状況によって先生と相談して調整する)
・食事の前にはあいさつを行う。
・食器や箸の持ち方、マナーと時間を守って楽しい食事をする。
・協力して後片付けをする。
このように、集団で食事を取ることによって、楽しい食事の在り方や人間関係を構築していく上での重要な時間が図れますし、地理や家庭科といった教科にも深く結びついています。
また、給食は教科や授業としての位置付けにはなりませんが、特別活動の「学級活動」にも示されています。
そこには「様々な集団活動に自主的、実践的に取り組み、互いのよさや可能性を発揮しながら集団や自己の生活上の課題を解決する」ことを通して、資質・能力を育むことを目指す教育活動です。
と書かれていることから、重要な学校教育活動として扱われておりますので、これらを理解して取り組むことが大切になります。
休み時間の攻略法
POINT!時間を意識しよう
ここで大切なのはたった一つです。
次の授業が始まる5分前には着席して授業の準備をしましょう。
休み時間は友達と遊ぼうと本を読もうと自由ですが、大切なのは次の授業の準備をする時間だということです。
次の授業の準備をしてから遊べばいいと思うかもしれませんが、それだと時間目一杯遊んでしまい授業に遅れてしまうかもしれません。
準備というのは、授業を受ける態勢が整っていることであって、それは着席までしていなければいけないのです
掃除の攻略法
POINT!掃除で学ぼう
学習指導要領ではこのように言っています。
「清掃などの当番活動や係活動等の自己の役割を自覚して協働することの意義を理解し、社会の一員として役割を果たすために必要となることについて主体的に考えて行動すること」
このことからも掃除を通して、社会性を身につけましょう。と言っているのですね。
別に何かの罰を与えるわけでも、義務としてやるわけでもなく、主体性を持たせる活動の一環で、労働の体感やボランティアなどの奉仕活動を学ぶ機会にもなるわけです。
自分達で使ったものは片付けるとか、汚したら綺麗にするとか、このようなことは常識として考えられるようにしたいですよね。
そこに10~15分と時間を決め、クラスのみんなで役割を決めて、自分の身の回りのものを綺麗にする。
このような活動で得られるものは多々あります。
社会に出てからも主体性や協調性は求められますし、計画性や管理能力は仕事をする上でも重要なファクターです。
何より掃除という活動を通して、身の回りのものを綺麗にする意識やマナーは日本ならではのもので、このような行動は世界中から称賛されています。
たかが掃除ですが、されど掃除です。
小学生のうちから社会に出て恥ずかしくないように、清掃の意識、マナー、協調性、他者への思いやりを育むことが、強いては考える力に結びつき自立心が養われていくのです。
差別化を図るには
私は一般的ではない生い立ちからの生き方と、息子が生まれてからの生き方のどちらも経験しているので、悪い見本(私)と良い見本(息子)のどちらもよく分かります。
攻略法は、親子が一緒にやっていくから効果が出るのであって、子どもだけにやらせていても効果はありません。
家庭での会話は必須ですし、どの程度できているかの確認は毎日してこそ、子どもを正確に把握できるのです。
私は子どもの頃から目的を持った行動の大切さを知らずに育ちました。
自分で気づけばよかったのですが、ここに挙げた実例を小学生が自分で考え行動するというのは、やっぱり難しいと思います。
自分で気づけないから子どもなんです……
そして知らぬ間に年を取って、気づいた時には私のように手遅れになってしまう。
子ども自身が自分の道を自分で決められるようになるまでは、様々な力を身につけられるように導いてあげる人が必要です。
それができるのは学校の先生でも塾の講師でもなく【親】しかいません。
子どもが生まれた時から一緒にいて、ひとつ屋根の下で同じ時間を過ごしていく。
一度きりの人生で巡り合えた大切な命です。
一生懸命に子どもと向き合って、根気よく接していけば必ず子どもの未来は明るくなります。
ここで挙げた方法を実践するのは難しいという人も中にはいるかもしれませんが、毎日少しずつでもいいのでやれることを継続していきましょう。
私は、お金がなくても頑張る親子を応援しています。
どのような環境に置かれていても、明るい未来を作ることはできますので、一緒に頑張っていきましょう!