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そんな家庭に生まれた子どもは、通塾経験なしで公立中高一貫校に合格。
高校2年以降定期テスト理系1位継続、及び学年1位獲得。
高校3年1学期通知表評定学年1位。
英検対策なしで準1級取得。
2024年東大受験に塾なしで挑みます!
そんな息子を育ててきた父親の体験談です。
心のコントロール
今に始まった話ではありませんが、私達はどんな時でも親子で考えたことを実行し、そこで得た学びから共に成長してきました。
私に何ができるかを考えては、アイデアが浮かんだら息子と話をします。
”こうやるとどうなる”の部分を分かりやすく説明し、その意図するところまで理解させ実践してきました。
それは東大受験にしても何ら変わらず、
私にできることはないか?
私が当日試験を受けるなら何をする?
を常に考えています。
今日はそのアイデアを息子に話ました。
親子の会話~2/20~
試験当日なんだけど、不安や緊張は誰でもするし、それはみんな同じだと思う。模試でA判定ばかりを取っている人でも、小さな頃から英才教育を受けている人でも、みんな不安を感じるし、緊張だってする。
うん。そうだよね……自分だけが感じているわけじゃないよね。
そうだ。日本最難関大学を受験できるのだから、周りはみんな優秀な人ばかりだ。キャンパス内のどこを見ても、自分以外のみんなが優秀に見える。でもな……そう感じているのはお前だけじゃなく、全員が同じなんだ。
全員が同じか……
そう……周りの受験生達だって、お前のことを見ながら”頭良さそうだな~”って思っているんだよ。そのキャンパス内にいるんだから、全員頭良いのは当然だよね。
うーん……まぁ、それはそうだけど……
うん。そんな優秀な受験生達がひしめき合っている中でも、”優劣”というものをつけなければいけないのが受験だ。とても過酷で残酷だけど、受験というものはそういうものだから、こればかりは仕方がない。
うん。まぁ、それは仕方ないよね。
一部の化け物を除けば、それほど学力差は無いはずなのに、試験当日でその優劣がついてしまうのは何故だ?
うーん…不安や緊張で自分を見失ったり、パニックで頭が真っ白になってしまったり……総じて自分の力を発揮できなかったからかな?
もちろんそれもある。自分の力を発揮するというのは口で言うほど簡単じゃないからな。しかし、父さんが考えたやり方をやれば自分の心をコントロールできるかもしれない。
自分の心をコントロールする……どうやって……
簡単なことだよ。余計なことを考えてしまうのは、やることがないからだろ?人は何もやることがないと、つまらなくて落ち着きがなくなるか、余計なことを考えるかのどちらかだ。
確かにあれこれ余計なことを考えしまうのは、何もやることがない時に多いけど、具体的に何をやればいいのかな?
大事なのは試験が始まる直前の行動だよ。試験官が問題用紙と解答用紙を配ってから、試験開始まで時間はあるだろ?この時間を有効活用するんだよ。
試験開始までの時間を有効活用する……か。うーん……どうすればいいんだろ……
たぶんやってると思うけど、1つ目は”受験番号と自分の名前をしっかりと丁寧に書く”ことだ。
あ、うん。それはやってるよ。気持ちを落ち着かせる上でも、慌てず冷静になるようにって。
だよね。これをやることで試験のモードに入っていくんだけど、そうは言っても開始までまだ時間はあるから、何かをやって試験モードを持続させたいわけだ。
うん。そうだよね。できればそのまま試験終了まで持続させたいよね。
そうだよな。問題用紙と解答用紙が配られ、解答用紙に受験番号と名前を書いた。すぐにでも問題用紙を開きたいけど、時間になるまで開けない。そうこうしてると余計なことが頭の中を駆け巡り、否が応でも不安な気持ちになってしまう。それを防ぐにはただ1つ。違うことに集中すればいい。
違うことに集中する?
そう、それは、”解答用紙を分析する”ことだ。
解答用紙を分析する?
そうだ。問題用紙の中身は見れなくても、解答用紙にはヒントがたくさんある。そのヒントを見逃すな。
ヒントか……確かに国語や英語の解答用紙では、文字数制限やマーク数などの情報が分かるから、ヒントになるかも。
そう、国語と英語には有効になり、特に不安な気持ちが強い最初の科目で使えるのは大きいよ。そもそも不安になるのは相手が分からないからだろ?問題形式そのものが変わっていたらどうしようとか、分からない問題ばかりだったらどうしようとか、そういう余計なことを考えるから不安になるんだ。
確かにそうだよね。あれもこれも考えちゃうから……
うん。でも、解答用紙を見て想像することによって、その不安は1つずつ消えていくんだ。国語であれば例年通り漢字書き取りは3つあるなとか、英語の要約はいつも通り70文字程度だな。とか……そうやって問題用紙を開く前に相手を知ることができ、相手を知ることで恐さはなくなり安心感が生まれる。
うん。確かにいつも通りだな。とか、ここは少し違うな。とか、ほんの少しの情報でも分かれば全然違うと思うよ。
そうだろ。しかも、これの一番の利点は”そのまま試験時間に入れる”ことだ。解答用紙が配られた時点で試験時間に入るという作業をやっている人間は多くないはず。試験は開始前から始まっているんだよ。人が気にもしないようなことをやるから差がつくんだし、できる人間ほど、こういった細かな部分を見逃さないで自分のモノにしているよ。
なるほどね。心のコントロールってどうにもならないのかと思ったけど、これならやれそうだよ。
そうだろ?心をコントロールするってことは難しそうに聞こえるけど、ようは気持ちを持っていくやり方なんだ。ちょっとした意識の差が大きな結果をもたらす。俺達はずいぶん前から同じようなことをやってきたんだよ。
気持ちの持っていき方か……それには前持った準備が必要ってことだね。
ホントに些細なことかもしれない。しかし、その些細なことで気持ちを入れて自分の流れを作り出す。俺達はいつだって、こういう”小さな気づき”を大切にしてきただろ?今回だって同じだよ。ちょっとした”きっかけ”さえあれば使いこなせるはずだからさ。
うん。そうだね。イメージはできたから練習してみるね。
うん。頑張ってな。父さんは、試験日の出来を左右するのは”自分に流れを引き寄せること”だと思っているよ。
いかがでしたでしょうか?
東大の二次試験を受ける受験生は、みんな当たり前にハイレベルですが、ずば抜けた学力を持っている人以外は、そこまで大きな学力差はないと思っています。
小さな学力差が大きな学力差になるということもありますが、受験は試験日に合格点を取った人が合格します。
その要因として大きなものは、大前提の学力よりも自分の力を発揮できることであり、その形を作れる人がやはり強いです。
自分に流れを引き寄せるということは、自分で何かしらの行動を起こすということです。
ほんの些細なことでも、必死に起こす行動というものは、時にとてつもなく大きな流れを生み出します。
考えられることは全てプラスとなるよう、あとは息子自身が自分の流れを作り出すことでしょう。
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