私は息子が小さな頃から会話を欠かしたことがありません。
会話をすることで、学校の過ごし方であったり、授業であったり、様々な日常というものが見えてきます。
現在も欠かさず会話をするのですが、今回は息子が通う学校の話です。
息子が通う公立中高一貫校はとても良い学校なのですが、その一つに数学の授業があります。
高校2年生で文理選択をしてからの話になりますが、数学の授業が【能動的】に学べるようになったんです。
私の知っている授業って、先生が教科書に沿って話を進めていくものです。
「はい、今日は30ページからやるよ……」
「分かる人は手を挙げて……」
このようなやつです。
しかし、この学校ではそのようなものではなく、先生が説明する時以外は基本的に自由なんです。
教科書の問題をやろうと、市販の問題集をやろうと、大学入試の過去問をやろうと何でもOKで、席を動いてもいいし、誰とやってもいい。
とにかく数学に関することなら何やってもいいんです。
これの最大のメリットは、学力の高い者同士が難問にチャレンジして、複数人の考え方を共有できるところです。
そして、それを周りで見ている生徒達も、そのような学力の高い生徒の思考回路が見れるというのはメリットしかありません。
これこそ【能動的】な学びなんですよ。
みんなでワイワイ話をしながら
「あれ?それ違うんじゃね……」
「えっと、ここがこうなるから……」
グループディスカッションのようなものですよね。
そして、これが数学という教科だから尚更良いなと思うわけです。
だってそうじゃないですか?
これが暗記科目なら意味がないんですよ。
数学という論理的思考力が求められるものだからこそ、このように自分達で取り組む問題を決めて話し合う【能動的な授業】って必要だなぁと思うんです。
勉強って本来は一人でやるものですからとても孤独ですよね。
しかし、複数人の友達と一つの問題に向き合うことでいろいろな考え方が知れますし、楽しめるというのはとても良いことです。
間違ったことを言えば当然指摘されますし、同じ考えに至れば共感もします。
様々な考えがあって正解で、そこから学べることってたくさんあるんですよ。
何より友達と勉強の話で盛り上がれるって、こんなに素晴らしいことはないでしょ。
ホワイトボードに数式を書いて英語で説明する。
想像しただけで引いてしまう私ですが、こうも思います。
そこに海外の人達も混ざってきたら、とんでもなく楽しいんだろうなぁ……
お互いの国の話をして、いろいろな文化も知れて自分の知見がどんどん広くなっていく。
大学に行ったらそんな環境の中で、お互いの論述を笑顔で話すんだろうなぁ……
そんな息子の姿を想像しながら
【私は幸せだなぁ……】と思っています。