身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ~底辺家庭の東大受験~ 

塾なし公立中高一貫校合格。2024年塾なし【東京大学】受験。低学歴・低所得家庭の挑戦

ブログタイトル

MENU

子育て成功者の秘訣が知りたい~自叙伝作成秘話③~

 

誰かの役に立つのなら

 

心に残るエピソードと実践可能なアドバイス

 

背中を見せ、背中を押し続ける

 

 

高校1年生になった息子と12月に大学受験の話をした。

 

大学受験まで残り2年だな。行きたい大学って決まってるのか?

うん。しばらく前から決めてたんだけど……
【東大】受けるよ!

そっか……分かった。どこを受けるにしても今まで通りやるだけだしな。自分が思う未来に辿り着けるよう変わらぬ毎日を過ごそう。父さんも最後まで一緒に闘うからな!

 

私は息子を疑ったことなど一度もない。

 

悲観的な言葉を掛けたことだって一度もない。

 

この時も初めて息子の口から【東大】という言葉を聞いたが、驚きや疑いは一切なく、むしろ自然な感じがした。

 

自分の人生は自分で決める。

 

しかし、それは的確な判断ができる年齢になってからで、的確な判断ができる力を備えてからだ。

 

そして、その準備をしっかりしてあげるのが【親の役目】なわけだ。

 

子どもの可能性を広げてあげるのが親であり、可能性を閉ざしてしまうのもまた親。

 

たった一つの声掛けで、その後の人生が変わってしまう。

 

その責任は親にあるが、果たして一人の人間の人生に対して責任が取れる親は、一体どれだけいるのだろう?

 

否定的な言葉を掛けられれば何をするにも否定的になり、罵られて育てば人を罵るようになる。

 

いつもそばにいる親が子どもを信じてあげなかったら、子どもは一体誰を信じればいいんだ。

 

あと2年並走すれば終わる。

 

いや、あと残り2年しか息子と並走させてもらえない。

 

16年間ずっと親子だけでやってきた。

 

勉強だけでなく、ありとあらゆることを一緒にやってきた。

 

義務教育レベルの学力もない俺達夫婦が、大学受験の勉強なんて教えられるはずがない。

 

いや、小中学校のレベルだって教えてあげることができなかった。

 

でも、俺達は親子だ。

 

一人では難しいことも二人なら三人ならと力を合わせて乗り越えてきた。

 

俺が受け継いでしまった貧困は、ここで断ち切らなければ未来永劫続いてしまう。

 

「自分にしがみつくな!息子を救うことだけに集中しろ!」

 

それしか道はない……

 

そう思い必死に息子と向き合ってきたことで、俺自身も成長した。

 

今までだって息子に対して俺にしかできないことをやってきた。

 

 

“本を書こう……” これから毎日休まず本を書く。

 

 

互いの道は違ってもその姿を見せることが重要だ。

 

俺は息子のためにできることは全てやってきた。

 

今までもこれからも、父親として俺ができるのは、この身を以って示すことだけだ。

 

子育てに必死で本のことを考える余裕なんてなかった。

 

しかし、みんなから言われた言葉を思い出した。

 

ずっと心のどこかに引っかかっていたのだろう。

 

いや、正確にはこれが書くタイミングだったのだろう。

 

葛藤はある。

 

人に誇れるようなことをやってきたのならともかく、惨めで無様な自分の過去をわざわざ他人に晒す必要なんてどこにもない。

 

黙っていれば、この世の中で誰も俺の存在なんて知る由もないんだ。

 

しかし、世の中には俺と同じような思いをしている人がいるんじゃないか?

 

俺が子育ての答えを求めてあれほど苦しんだように、藁にも縋る思いで答えを求めている親がいるんじゃないか?

 

いや、親だけじゃない。

 

俺のような人間だって、子どもを通じて変わることができたんだ。

 

人は何かのきっかけで変わることができる。

 

でもそれは待っているだけではなく、自ら求めなければいけない。

 

俺の経験を伝えることで、その大切さを示すことができるんじゃないのか? 

 

そういった人達に一歩踏み出す勇気を与えられるんじゃないか? 

 

こんな俺の経験でも、そこから救われる人がいるのなら、本を書くべきなんじゃないのか!

 

俺が社会貢献できるとしたらこれしかない。

 

たった一人でもいい。

 

誰かの心に刺さり何かのきっかけになるのなら、自分を曝け出したって構わないだろ?

 

書ける、書けないではなく、書く必要があるんだ。

 

そう、息子の大学受験のために、俺は自叙伝を書くという行動で背中を見せる。

 

そして、その姿勢を見せ続けることで、勇気を持って息子の背中を押し続ける。

 

これが俺の闘い方だ!

 

あと2年、最後まで一緒に闘う。

 

本を書くからには、読んでくれる人にしっかりと伝わるように、全ての始まりである俺の生い立ちから息子の大学受験までを書くことにしよう。

 

俺の過去に何があったのか?

 

どんな生き方をしてきたのか?

 

息子が生まれてから何を考えてきたのか? 

 

そして、どう育ててきたのか?

 

一人でも多くの人の参考になるよう、親子で歩いた18年をしっかり書こう。