身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ~底辺家庭の東大受験~ 

塾なし公立中高一貫校合格。2024年塾なし【東京大学】受験。低学歴・低所得家庭の挑戦

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貧困親子が紡ぐ絆の物語 貧困の連鎖~⑦🈡貧困の連鎖を断ち切れ~

 

 

 

東大受験に塾なしで挑む!底辺家庭の子育て体験談

 

貧困の連鎖を断ち切れ

 

いつの間にか

 

 

人は生まれた時からスタートラインに立たされ、知らぬ間に他人との差は広がっている。

 

勉強に関しても、皆スタートは同じだ。

 

簡単なものからやり始めても、いつの間にか理解ができなくなり、そのまま大人になってしまう。

 

そう、この

【いつの間にか】

が実に厄介なやつなのだ。

 

1歳過ぎた辺りから徹底的に幼児教育を行う家庭もあれば、ほったらかしにしている家庭もある。

 

これは各家庭の教育方針次第だから仕方がない。

 

何歳からどのような教育を始めればいいか?

 

具体的なものは分からなくても、早くから【将来に向けての下地】を付けている親は一定数いるわけで、この【親の意識】の差が【いつの間にか】になっていくのだろう。

 

義務教育レベルで考えれば、単純に始まりから一つひとつを理解していき、分からないという状況を作らなければいいだけだ。

 

俺のように分からず進んでいけば、どこで分からなくなったかさえ分からず、手に負えなくなってしまう。

 

そうならないよう、しっかり理解しながら進んでいくことが重要になる。

 

始まりが全てで、徹底的な基礎力こそ絶対だ。

 

これが無ければ、高いレベルの学力は積み上がっていかない。

 

基礎力という大きな土台を作りあげていこう。

 

足元にある小さな水たまりでは話にならない。

 

太平洋のように広大な土台を作ってあげたいんだ。

 

 

価値観

 

それには単に学力を数値化した偏差値だけを求めるのではなく、学びの本質を追求する必要がある。

 

俺の経験から作り上げていくしかない。

 

俺がこのようになった理由を洗い出して、原因から対処方法を考えてみよう。

 

これこそが俺にしかできないこと。

 

学校の先生や塾の講師にはできないことだ。

 

 

家庭内でできる教育といったら、学校のような授業をすることでも、塾のような環境を作ることでもなく【価値観】を与えることだろう。

 

 

入りたい学校に入るためだけの勉強なんて必要ない。

 

全てが大事で、自分の将来を決定づけるための勉強をしていくんだ。

 

自分の可能性を追い求めていけば、望む学校が見えてくる。

 

正しい努力をしていけば、結果は必ずついてくる。

 

今日やっていることが明日の自分を作る。

 

 

今日の自分に勝つことが、未来の自分を作るんだ

 

 

やるもやらぬも全て自分に返ってくる。

 

手遅れになって気付いたら、待っているのは俺のような絶望という後悔しかない。

 

俺が生きてきた経験という価値観を教えていこう。

 

 

勉強する目的は【これからの時代を生き残っていくため。自分の可能性を最大限広げて選択肢を増やすため】だ。

 

 

生き残る力を付けるには、机に向かう学びだけではなく、体験や経験から得る学びが絶対に必要だ。

 

これと時間の有効活用で差別化を図り、学びの力を加速させるぞ!

 

そうとなれば、いかに限られた時間の中で学力向上が図れるか?

いかにして人との差別化を図るか?

これを考えなければ……

 

 

存在意義の証明

 

 

俺は幼い頃から何度も死というものを意識してきた。

 

だから、自分を犠牲にすることに何の躊躇もない。

 

変えられない自分の過去より、未来を生きる息子のために。

息子さえ助かればそれでいい。

 

自分達の家や老後のことだって、何も考えていない。

 

お金は全て子育てと大学の費用に使う。

 

それでいい……

 

むしろ、そうしてでもこの状況から抜け出さないと、負の連鎖は未来永劫続くことになってしまう。

 

受け継がせるのは貧困の連鎖ではなく、自分の人生を自由に生きることだ。

 

偽りの自由ではなく、本物の自由はこの社会に適応できなければ得られない。

 

それを手にするため、貧困の連鎖は俺達親子で断ち切るんだ。

 

子どもに正しいと思う道を示し導いていくためには、親が悩みに悩んで苦しみ抜いて築き上げていくもの。

 

俺達親子は、学びの本質は与えられるものではなく、自分から求めていくものだということを理解している。

 

築40年にもなる借家の居間で、保育園の頃から勉強をしている。

               

数えきれないほどの鉛筆を短くなるまで使った。

 

小さな右手の横が真っ黒になるくらい、たくさんの字を書いてきた。

 

「まだ書けるよ」と言って、ノートの余白が見えなくなるまで書き続けた。

 

誰の目にも映らないところで、真すぐに前だけを見て、ひたむきにこの現実と向き合ってきた。

 

 

親である俺達夫婦は、子どもを救うために覚悟を決めたあの瞬間から、自分の時間なんてものは全て捨てた。

 

 

決して環境を言い訳にはしない。

 

決して自分の過去を言い訳にはしない。

 

 

誰よりも将来に危機感を持ち、誰よりも自分の可能性を広げるため、今日も自分と闘う。

 

 

誰にも頼らず親子だけで歩いてきた。

 

 

大学受験まで必ずやり切ると誓って歩いてきた。

 

 

俺達親子の信頼関係は何があっても揺るがない。

 

 

最終目的は「息子がこれからの時代を生き抜いていくこと」

 

 

それが実現できたら俺達親子の勝ちだ!

 

 

貧困の連鎖を断ち切ることができたら、俺達親子の勝ちだ!

 

 

俺達親子が生き残っていくには、

その【存在意義を示す】しかないんだ!

 

 

 

貧困の連鎖~全7話~🈡