身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ~底辺家庭の東大受験~ 

塾なし公立中高一貫校合格。2024年塾なし【東京大学】受験。低学歴・低所得家庭の挑戦

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貧困親子が紡ぐ絆の物語 貧困の連鎖~序文~

 

 

東大受験に塾なしで挑む!底辺家庭の子育て体験談

  

序文

 

取り返せない過ち

 

 

息子は東大受験に挑みます。

 

東大志望の受験生は毎年1万人ほどいますので、これだけを聞いてもさほど珍しくはないでしょう。

 

しかし、こう聞いたらどうでしょうか?

 

私は父親のいない貧困家庭で育ち、自らも低学歴・低所得となりました。

 

私と結婚した妻も育った環境は違えど同じ低学歴・低所得ですので、早い話が似たもの夫婦です。

 

そんな私達の元に生まれてきた命を目の当たりにした時、取り返しのつかない後悔に襲われました。

 

私達夫婦は勉強を教えてあげることもできなければ、教育に掛けられるお金がありません。

 

【このままでは、この子は生まれながらに私達が作った負を背負ってしまう】

 

心の闇と闘う毎日を過ごし生活破綻寸前まで追い込まれた時、私は息子を世代間連鎖の被害者にはさせまいと、負の連鎖をここで終わらせる決意をしました。

 

 

どんなことでもいいから参考になるものがないかと、本屋に行っては子育て本を読み漁りましたが、私達のような家庭のための本なんてどこにもなく、あるのはお金を使って作り上げていく当たり前の方法です。

 

当時は現代のような無数の情報が蓄積されてはいなかったので、インターネットで検索しても望むような手掛かりは見つかりません。

 

世の中には数えきれないほどたくさんの本があるのに、たった一家族を救ってくれる本もない。

 

誰かの手を借りたくて助けを求めてるわけじゃない。

 

ただ私達家族が立ち向かっていけるよう、希望になる何かが欲しかっただけ。

 

それでも目の前に佇む巨大な本棚は、

 

まるで

 

「あなた達のような家庭が求める本は存在しない」

 

と、その扉に鍵をかけ諭しているように見えた……

 

 

この子には私とは違う人生を歩いてほしいと心から願う。

 

選択肢を増やせるように可能性を広げてあげたい。

 

どんなことをしてでも生きる道を与えてあげたい。

 

決して置かれている環境を言い訳にはしない。

 

そう決心すると【身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ】を実行していきます。

 

そして、その核となるものは、私が幼い頃から求め続けた

 

【理想の父親】

 

に自分自身がなることでした。

 

 

経済格差で広がる学力は【思考】で埋めればいい。

 

考えろ! そして利用しろ!

 

親子で道を切り拓いていけ!

 

 

息子を救いたい一心で、ここまでやってきました。

 

そして、一緒に歩いてきた18年間は2024年の大学受験で終わりを迎えます。

 

これは、そんな家族が紡ぐ絆の物語です。