身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ~底辺家庭の東大受験~ 

塾なし公立中高一貫校合格。2024年塾なし【東京大学】受験。低学歴・低所得家庭の挑戦

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子育て成功者の秘訣が知りたい~自叙伝作成秘話④~

 

誰かの役に立つのなら

 

心に残るエピソードと実践可能なアドバイス

 

後輩M

 

 

会社にとても可愛がっている後輩がいる。

 

そいつの名前はM。

 

年は16も離れているが、もしかしたら家族以外に素の自分を曝け出せる唯一の他人かもしれない。

 

そんなMを呼び出し、本を書いている旨を伝えてみた……

 

 

あのさぁ、お前はここにいる誰よりも俺のことを理解しているよな?

 

そうですね。理解してると思いますけど……

 

うん。そんなお前には言っておこうと思うんだけど……俺、本を書こうと思ってるんだ。というか、もう書き始めた!

 

え!? ほ、ほ、本ですか?

 

だから、本だよ。本!
なんでお前はそんなに動揺してるんだよ。さては書けないと思ってるな?

 

えぇ……申し訳ないですけど思ってますよ。
だって、本でしょ?本を書くって素人が思いつきで書けるものじゃないでしょ……

 

そっか……
ま、まぁ、そうだよな……
それにしても、本人を前にしてずいぶんハッキリ言ったな……

 

一応聞いておきますけど、どんな本を書いているんですか?

 

うーん……
端的に言うと、俺の経験になるから……
自叙伝になるのかな?

 

自叙伝……ですか?

 

そうだよ。自叙伝だ。じ・じょ・で・ん!

 

自叙伝と言ったら、誰もやっていないような経験とか、よっぽどのことじゃないと誰も読まないですよ?

 

んなこたぁ分かってるんだよ。
まぁ、まずは話を聞けって。お前は俺の息子のことをよく知ってるよな?

 

まぁ、ほぼ毎日聞かされてますからね……

 

それなら、親子だけで色々やってるのも知っているよな。

 

まぁ、それもほぼ毎日聞かされてますからね……

 

子育ての話がメインになるんだけど、俺って非正規だっただろ?だから経済的にも苦しくてさ。それに学力もないから子どもに勉強を教えることもできなかったんだよね……

 

コバフミさんは非正規が長かったですもんね。

 

まあな……
そんな家庭で育った子どもが【東大】を受けると言ったらどう思う?

 

と、と、とうだい!?
東大ですか!!

 

バカ!声がデカいんだよ!お前は突然デカい声を出す習性があるな……

 

すみません……あまりのインパクトに我を忘れてしまいました。

 

まぁ、いいけど、周りには絶対に言うなよ!
こういう話はすぐに広まるからな。

 

それはもう、絶対に言わないです!

 

 

ウチは夫婦揃って低学歴で低所得だ。
そんな家庭で育った子どもが塾に行くこともなく、東大を受験するという話だ。

 

それはとんでもないですね。
一般的にはコバフミさんの家庭とは正反対の【高学歴・高所得家庭】の子どもが一流大学に合格するんですよ。
それは教育へのリソースや経済的なサポートがあるからで、そういったものがない家庭が東大を目指すというのは非常に珍しいことだと思います。

 

俺は単純にこれからの時代で息子が生きていけるようにしたかっただけなんだけどな。
でも、世の中には同じような境遇の人達がいると思うんだよ。
勉強をしてこなかったことを後悔している人や、子どもに教育を与えたいけど、お金がなくて困っている人、自分を取り巻く環境は変わらないと思っている人、そういった人達に一般的ではない俺の経験は響くんじゃないかと思うんだ。

 

まぁ、確かに……塾にも一切行かずに東大って、一般的ではないですからね。
インパクトもありますし、教育格差を乗り越えた証にもなりますよね。

 

うん。そして、それだけじゃなく、そこに至るまでの経緯がまた一般的じゃないんだよ。
俺の生い立ちから子どもが生まれるまでの経験は普通じゃないんだ。

 

普通じゃない?
それってどういうことですか?

 

お前は知りたがりだなー。

 

いや……だって、聞かなきゃ分からないでしょ。

 

まぁ、そりゃそうだな。
それじゃ、ネタバレになってもいいか?

 

いや、それはダメですよ!

 

何だよ。さっきは素人じゃ書けないだの、誰も読まないだの、散々こき下ろしていたわりに、もう読みたくなってるんじゃねーか。

 

いや、その普通じゃない過去も気になりますし、お金も学力もない家庭の子どもが東大って話も聞いたことがないですから、それは知りたいですよ。

 

読みたいのか?

 

ぜひ!読みたいです!

 

読みたくなってしまったんだな?

 

もの凄い読みたくなってしまいました!

 

もう、しょうがねーなー。
そこまで言うなら読ませてやってもいいぞ。

 

はい、読ませていただけるのであれば……
その代わり読んだ感想はハッキリ言わせてもらいますよ!
全く伝わらなかったり、そもそも本として成立していなかったら、その時は忖度なしですよ!

 

そんなの当たり前だろ?
俺は感想が聞きたいんだよ。
だからその時は遠慮せずにハッキリ言ってくれ。
そうでなければ読ませる意味がないからな。

 

 

こうして後輩Mに自叙伝の製作を伝えると、後日読んでもらうことになった