身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ~底辺家庭の東大受験~ 

塾なし公立中高一貫校合格。2024年塾なし【東京大学】受験。低学歴・低所得家庭の挑戦

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貧困親子が紡ぐ絆の物語 貧困の連鎖~⑤時間と労力とお金~

 

 

東大受験に塾なしで挑む!底辺家庭の子育て体験談

 

時間と労力とお金

 

二択

 

何の勉強もしてこなかった俺は、学歴というレールの敷き方も乗せ方も知らない。

 

塾を頼ろうにも肝心なお金がないので、通わせることは不可能だ。

 

現実的にお金のことを考えたら私立に通わせることはできないので、国公立の学校に進んでもらうしかないだろう。

 

そうなると、なおさら高い学力を身に付けなければ……というところまでは何とか理解できるが、具体的なやり方が分からない。

 

そう、この先どう育てていけば

【目指す理想像】に近づいていけるのか?

 

その正解が全く見えない。

 

覚悟を決めた割には自分に甘いのだろう。

 

どうやら俺は自分が持ってもいない

【お金という道具】をまだ使いたがっているようで、頭の中では誰かに教えを乞うているのだろう。

 

こんなことで、国内の国公立大学を全て選べるようになんてなるはずがない。

 

心底自分の愚かさに嫌気がさす。

 

お金を求めるなら、子どもとの時間を引き換えにして働かなければならないし、時間を求めるなら自分でどうにかしなければいけない。

 

自分でやれることを考えろ!と、頭の中がグルグル回っている。

 

ん……待てよ!? 世の中はお金を払って他人にやってもらうか、自分がやるかの二択しかないよな?

 

よくよく考えれば、お金を払ってやってもらう仕事の大半は、自分に知識がないだけで、やろうと思えばできるものが多い。

 

例えば、車のバッテリーを交換するとしたら、このような手順を踏むはずだ。

 

・自分の車に搭載されているバッテリーを調べる

・少しでも安く売っているお店を調べてバッテリーを購入する。

・古いバッテリーを取り外す

・新しいバッテリーを取り付ける

・古いバッテリーを処分する。

 

ざっと、このようにするわけだ。

 

自分でやるのが面倒くさかったり、できない(やりたくない)と思えば交換できる人にお金を払ってお願いするしかなく、放っておけば、バッテリーの寿命が尽きて車は動かなくなってしまうだろう。

 

お金という道具

 

なので、この面倒くさい作業に対しての手間にお金が掛かり、交換工賃が発生するわけで、

時間と労力をお金という道具を使って解決しよう

というのがビジネスだ。

 

 

「でもさぁ、プロに任せたほうが安心じゃないの?」

 

と思うかもしれないが、素人でも同等以上にできるものもあるということだ。

 

一方で、車のブレーキを交換するとなったら素人では無理だろう。

 

やり方が分かっても、専門の道具も無ければ技術も無い人間がむやみやたらに交換したら危険だ。

 

最悪の場合、ブレーキが効かなくて事故を起こす可能性だってあり、命に関わる。

 

そこに責任も加わるので、当然専門の人にお願いしたほうがいい。

 

早い話が、自分でできるものもあるのに、調べようともせず、やるのが面倒くさいという理由で誰かに頼む人がいるわけだ。

 

 

そこに需要があるから【仕事】として成立するのだが、専門性の強い職種でなければ自分でできる可能性が高い。

 

知識と面倒くさいという気持ちがクリアされれば大抵のことはできる。

 

いや、子育てに面倒くさいなんて気持ちは持っていないのだが、問題は知識だ。

 

自分が受験戦争を闘ってきたのならまだしも、逃げていた、いや、全く知る由もなかったという体たらくさだから困っている。

 

これから先の時代で生きていくためにも、必要とされる知識はもちろん、思考力だったり、創造力だったり、様々な能力を身に付けておきたい。

 

どのような時代になろうとも、勉強は将来にわたって役立つスキルを磨くため絶対に必要なのだから、できればできるだけ良いに決まっている。

 

その場しのぎの勉強ではなく、学び続ける姿勢が生きる上で最も欠かせないものだ。

 

自分の知らないことを知り理解していくと、更に視野は広くなり、それを繰り返すことによって人生はより豊かなものとなる。

 

そして、社会に適応し自由に生きていくことが幸せへと繋がっていく。

 

この理想的な姿を目指そう。

 

明確に想像して着々と歩いていくしかない。

 

どこまでも果てしなく続く”あぜ道”を、手を取り合って一緒に歩いていこう。