身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ~底辺家庭の東大受験~ 

塾なし公立中高一貫校合格。2024年塾なし【東京大学】受験。低学歴・低所得家庭の挑戦

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公立中高一貫校受検直前!親子で一緒に~合格確率を上げるためにできること4選~

※この記事には個人の見解が含まれております。

※この記事にはプロモーションが含まれております。

 

本記事の信頼性
通塾経験なし。
学校と家庭学習のみで公立中高一貫校に合格。
高校2年以降定期テスト理系1位継続、及び学年1位獲得。
高校3年1学期通知表評定学年1位。
英検対策なしで準1級取得。
2024年東大受験に塾なしで挑む!
そんな息子を育ててきた父親の体験談です。
 
 

家族で共有する公立中高一貫校受検戦略

 

1~2月は数多くの受験があります。
 
中学受験・高校受験・大学受験と、それぞれの年代で受験があるわけですが、今回は公立中高一貫校を受検するお子さんや親御様に向けて、私達親子が受検直前期に取り組んでいた”親子でできる対策を”4つご紹介いたします。
 
 
親子でできるPOINT!4選
1.親子で一緒に過去問を解こう

2.親子で一緒に出題されそうなテーマを予想しよう


3.親子で一緒にグループディスカッションをしよう

4.親子で満身創痍になるのはやめよう
 
 

はじめに

 
私の息子は現在【東京大学】の受験に向けて勉強をしておりますが、6年前には公立中高一貫校の受検を経験しました。
 
恥ずかしながら、私達夫婦は低学歴・低所得ですので、息子を塾に通わせてあげることはできませんでしたが、それでも家庭教育と小学校生活という2つの環境を上手く利用し、公立中高一貫校に合格しました。
 
私の家庭は特殊と言いますか、世の中から見れば一般的な部類には入らないと思います。
 
先に申し上げたとおり、私達夫婦は低学歴・低所得ですので、世間一般でよく言われる中学受験に必要な”親の経済力”と”親の学力”のどちらもないからです。
 
世の中には私の家庭と同じような環境にある家庭が多くあり、そのような家庭では経済力と学力を使って子どもの教育を行うことは難しいです。
 
それでも私はそのような状況を打開してきましたので、親の経済力と学力がなくても子どもの将来を大切に思う気持ちと、親子で成長を望む行動を起こせば、必ず未来は明るくなることを知っています。
 
これは実際に行ってきた者による実体験として、多くの子ども達とその家族の希望になるよう、少しでも力になれればということで書いています。
 
 

公立中高一貫校で求められる力は生きる力

 

 

誤解を招くといけませんので、あらかじめ書いておきます。
 
息子は塾に通わず、模試も受けず、公立中高一貫校の過去問や面接対策を受検3週間前から始めましたが合格しました。
 
ここだけを切り取ると、大抵の人は
「地頭が良い」とか
「才能だ」とか
「それしかやらないで合格したのだから頭の良さがそもそも違う」とか
「そんなことあるわけがない」とか
決まって同じようなことを言うのですが、全く違います。
 
簡単に言うと、小学1年生の時からやってきたことが、公立中高一貫校に合格する力だった。というのが正解です。
(この当時から公立中高一貫校受検を考えていたわけではありません)
 
公立中高一貫校が求める力というのは、小学校で学んできたこと全ての応用です。
 
これは東大にしても同じで、高校までの教育で学んできた知識の応用力を見ています。
 
もちろん幅広い知識や論理力、思考力、柔軟力、発想力などの力を相当高いレベルで見ますので、知識を関連づけて解を導く圧倒的な能力の高さがなけば合格するのは至難の業です。
 
公立中高一貫校は、大人になって社会に出て働いていく(生きていく)上での基礎と応用、そして発想や適応力を小学生の段階でどの程度理解しているのかを見ているので、単純に勉強ができる(テストの点が良いなど)というよりも、その勉強で得た知識をどう活用するのか?小学校という学校生活を通して実際の社会でどのように活用するのか?が問われているわけです。
 
当然そこには、主体性や協調性、そして社会性が求められているのですが、これって我々人間が”この社会の中で生きていくこと”、そのものだと思わないでしょうか?
 
そう思うと、皆さんもうお分かりですよね。
 
 
”勉強をするということは、自分が生きていく上での手段を増やすことです”
 
 
そして、それは産まれた時から始まっていて、義務教育が始まる小学校からは身に付けていくための行動を起こしていかなければならないのです。
 
まだ小学生だからこの意識を持つ必要はないと思いますか?
 
まだ小さいから、そんな大げさな……とか
 
まだ小さいから理解できないでしょ……とか
 
そのように感じるでしょうか?
 
私が一般的ではない理由は”ここへの意識”にあります。
 
小さな頃から身に付ける行動を起こさずに、ある日突然身に付きました。なんてことはありません。
 
これらのことから、私の息子は小学1年生から身に付けるための行動を起こしていたに過ぎないのです。
 
そして、公立中高一貫校は、これらの力を備えている生徒を求めています。
 
これからお話することは、その下地を備えている(小学校生活をしっかりと学んできた)ことが大前提となっています。
 
 

受検日3週間前のスケジュール

 
まず始めに当時のスケジュールを公開いたします。
 

 
このように適性検査の実施日3週間前からスケジュールを組み受検に臨みました。
 
該当する学校の過去問は合計7年分(7回分)で、それを2週間繰り返し、残りの1週間は親子で出題されそうなテーマを予想していました。(過去問はこの7回分しかやっていません)
 
では、この3週間で実施してきたポイントを4つ説明していきます。
 
 

親子で過去問チャレンジ~解答を通じた深い学び~

 
POINT!1 親子で一緒に過去問を解こう


まず1つ目のポイントは、”親子で問題を解き、それぞれの解答をもとにお互いの思考プロセスを話し合う”というものです。

これは、実際にやっている家庭も多いかもしれませんが、親子で一緒に過去問を解き、お互いの考えを伝えます。

問題文のどの部分に注目したのか?

資料やグラフから何を読み取ったのか?

そもそも何を聞いている問題なのか?

解答を書く上での根拠を示しながら分かりやすく文章にしていきます。

適性検査は”模範解答”はあっても完全解答が存在しないということがあり、ここで大事なのがその場の思考力と表現力です。

ですので、子ども一人の解答ではなく、親の解答も出してお互いが考えた内容を話し合いましょう。

これの意図するところは、複数の解答を知ることで多様な視点を持つことに繋がり、相手に説明することで、文章や図、グラフ等のどこを見てその答えに至ったのか、お互いの思考プロセスを可視化できることです。

自分だけの視野では考え方の幅は広がりませんので、様々な角度から物事を考えられるようにしましょう。

適性検査の答えは記述ですから、自分の考えを言葉にして相手に伝えることは、論理的な文章を書く上でも非常に有効となります。

これを繰り返し行うことは面接の練習にもなりますので、ぜひ取り入れてみてください。
 
 

親子で探る~出題テーマの共同予想~

 
POINT!2 親子で一緒に出題されそうなテーマを予想しよう


これは志望する学校によって傾向が異なるかもしれませんので一括りにはできませんが、私達は適性検査で出題されそうなテーマを親子で予想していました

公立中高一貫校の適性検査は、社会的なテーマや学校行事などに絡めて出題してくるケースが多いです。

当時予想したものとしては

・リサイクル(資源ゴミの再利用について)

・高齢者の暮らしをサポートするには

・日本の人口ピラミッドから見るこれからの日本とは

・地域と学校の交流には何が必要か

・社会科見学や地域のお店などをテーマにした学級新聞を作る

このように出題されそうなテーマを考えては、お互いの意見を話し合い、解答を出していくという作業を繰り返し行いました。

これらの予想は志望する学校の過去問から大体の傾向が見えてきますので、考えられるだけテーマを挙げていくことが大切です。
(実際にこの中から2つほど同系の問題が出題されました。)

息子が受検した6年前とは出題される問題の質が異なっているかもしれませんが、時事ということから考えると、地球規模、世界規模というよりも、日本国内や地域などのテーマで、資料やグラフなどを見ながら解いていくという問題が多いです。

(出題予想の例)

成人年齢18歳に引き下げ(班でメリット・デメリットを話し合っているような問題)

カーボンニュートラル(班で温室効果ガス削減について話し合っているような問題)

少子化(出生数の変化)や婚姻数の変化について(資料やグラフを基に〇年後の人口ピラミッドの形を答えるような問題)

限界集落や買い物難民(高齢者の多い地域でどのような取り組みが必要か?を答える問題)


この辺りをテーマに親子で話し合ってみてはいかがでしょうか。
 
 
 

受験成功の鍵~親子で挑むグループディスカッション練習法~

 
POINT!3 親子で一緒にグループディスカッションをしよう


面接の形態は様々だと思いますが、グループディスカッションを取り入れている、または取り入れる可能性のある学校は必ず対策をしましょう。

息子の学校は、それまでグループ面接だったものが、息子の時からグループディスカッションに変わりました。

幸いにも、これらの対応は学校のグループ活動や親子で行う日々の会話でできていましたので、何とかクリアしましたが、事前に訓練しておく方が賢明です。

ここでのポイントは、出されたお題に対して自分の考えを示し、相手の良い案を取り入れて結論を出すことです。

息子の実例を交えて説明します。

面接が始まる3分前に控室(廊下)でテーマ(お題)が与えられ、同じグループの各自がフリップボードに記入します。

わずか3分しかありませんので書けなかった子もいましたが、大事なのはこの段階で全てを完璧に求めるのではなく、簡単でいいので自分が思いついたことを書き、グループディスカッションの最中に修正していくことです。

グループディスカッションは自分の考えを示して終了ではありませんので、良い案を出したとしてもそれだけでは評価されません。

自分だけで良い案を出すことよりも、ざっと自分の考えを書いて、話し合い(グループそれぞれの案を聞いて)の中でより良い案を考えて結論を出します。

そして、発表の時には、「自分の書いた案を修正してAさんとBさんの案を取り入れました。理由としてはAさんのこの部分とBさんのこの部分を組み合わせれば、もっと良い解決策になると考えたからです。」

のように、他者の案を取り入れた結論の理由を説明しましょう。

もちろん誰かの案を丸パクリではダメですよ……

出されたお題を解決するのにどうするのが一番良いのか?

それには他人の案(意見)も良いと思ったら取り入れるんです。

誰の意見も良くなかったとしても、誰かの意見を改良し取り入れてください。

例えば「Cさんのこの部分が良いと思ったのですが、自分なりに変えさせていただき、僕の意見と組み合わせました。これにより……」といった感じです。

与えられたテーマについて自分の意見を述べ、他者の意見を取り入れる能力が重要ですので、その練習を親子で行いましょう。
 
 

子どものサポート~親として考えるべきは将来の幸せ~

 

POINT!4 親子で満身創痍になるのはやめよう


これは公立中高一貫校に限った話ではありませんが、メンタルとして私はこれが一番大事だと思っています。

どういうことかと言いますと、受験というものは合格になる人もいれば、不合格になる人もいます。

子どもにしても、親にしても、そこに対する思いが強ければ強いほど、”鬼気迫る”状況になってしまうのも十分理解できます。

試験の不安から、夜も寝ずに睡眠時間を減らして勉強をしたり、食事の時間も会話なく過去問を眺めていたり、決してそのように頑張っている人を否定するつもりはありませんが、満身創痍で臨むものではありません

そのような状態で受検に臨み、不合格のショックから地元の中学校にも通えなくなってしまった子や、合格してもついていけず不登校になってしまった子なども知っています。

最初に申し上げたとおり、勉強とはこの社会で生きていくために行っています。

生きていくというのは、社会に出て働いて、自分の生涯を全うしていくことであり、そこに見栄や欲は必要ありません。

これからは”人生100年時代”と言われているように、わずか12歳程度で全てが終わったなんて考えずに受検に臨んでください。

受検というものは長い人生のほんの一部でしかありません。

将来の自分の姿を想像して歩いていけば、道なんていくらでもありますし、どのような道を歩いても理想としている自分になれれば同じです。

勉強を真剣に頑張れる力を持っている皆さんを私は心の底から尊敬しますし、あなたの力を世の中は必要としています。

ですから、どうか中学受験だけが全てだとは思わないようにしてください。

そして、そのような尊敬できるお子さんのサポートができるのは、塾でも学校の先生でもありません。

親という存在だけが、子どもにとって”唯一”だということも忘れないでください。
 
 
 
いかがでしたでしょうか。
 
受検まで残りわずかな期間でも、志望校合格へ向けて家庭でできることはたくさんあります。
 
食事や身の回りの世話、勉強に集中できる環境や適度な息抜き、そして健康管理など、子どものことは親が一番よく分かっているはずです。
 
ここに書いたことをすでに実践している家庭や、求めている情報と違うと思った方もいるかもしれませんが、実際に私の家庭で受検3週間前にやっていたことを書きましたので、何か少しでも皆さんの参考になれば幸いです。
 
 
家族一丸となって受検に向かい、笑顔溢れる合格発表となるよう祈っております。