身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ~底辺家庭の東大受験~ 

塾なし公立中高一貫校合格。2024年塾なし【東京大学】受験。低学歴・低所得家庭の挑戦

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お金を掛けずに学力の礎を築く【本日の親子】東大数学の点数向上戦略~2023/11/4~

      

     

※この記事には個人の見解が含まれております。

 

本記事の信頼性
通塾経験なし。
学校と家庭学習のみで公立中高一貫校に合格。
高校2年以降定期テスト理系1位継続、及び学年1位獲得。
高校3年1学期通知表評定学年1位。
英検対策なしで準1級取得。
2024年東大受験に塾なしで挑む!
そんな息子を育ててきた父親の体験談です。
 

皆さんおはようございます!!コバフミです。

 

本日も記事を読んでいただきありがとうございます。

 

私の家庭では息子が保育園の頃から、夕食は家族全員で食卓を囲み、今日一日の出来事を話しています。

 

何の参考にもならない会話があったら鼻で笑ってやってください。

 

「こんなバカらしい親子でも東大って目指せるんだ!」と皆さんに思ってもらえるような記事が書けたら……と思います。

 

 

それでは、コバフミ親子の会話をどうぞ。

 

 

夕食時の親子の会話~11/4~
 
 

うーん……6月の東大本番レベル模試では、30分悩んで3完と部分点合わせて66点だったんだよな……それが今回150分で部分点だけの35点(自己採点)。家でやり直したら2完と部分点で62点は取れてた……もっと時間があれば解けたのか?……いや、違うな。時間の問題じゃない。それなら環境か?会場の空気に飲まれたのか?……うーん。それもあるかもしれないけど、それだけじゃないな。問題はもっと根本的な部分だ……時間の使い方や問題へ取り組む姿勢だったり……ん!待てよ……そうか!150分間の心の動きが分かったぞ。何だ、そういうことか……そう考えれば全てに納得がいく。それなら大丈夫だ。やるべきことも対処方法も見えたぞ!

 

確認したいことがあるから、もう一度答えてもらっていいか……まず始めに数学の試験が始まる前に緊張でガチガチになったか?

いや、それはないよ。緊張はあったけどそこまでじゃなかった。

 

よし、それじゃ次。試験開始後に微積の問題に手をつけたけど、完答できそうになかったから他の問題に移ったんだよな。そして移った先の問題も完答できず、最終的には全ての問題の”つまみ食い”をしたわけだ。

うんそうだね。そんな感じだったよ。

 

そしてもう一つ。8月の東大入試オープンよりも点を取らなければいけない気持ちが強くなかったか?

うん。正直に言うと強かったね。あれから2か月経って、勉強してきた成果を出さなきゃいけないとかなり思っていたよ。

 

やはりな。完全に原因が分かったよ。

え!?どういうこと……

 

今回いろいろな条件が重なったんだよ。毎日一生懸命勉強しているんだ。その成果を結果として出したい気持ちが強くなるのも分かる。でもそのことで、現状の力以上を求めてしまったんだ。

うーん。確かに……結果に拘りすぎたと思う。

 

結果を出したいのは分かる。それは誰もが同じでみんな結果を出したいんだ。しかし、東大の問題はその思いに付け込み、結果を出したいと思えば思うほど出ないようになっている。

結果を出したいと思うほど出ない?

 

そうだ。結果を出したいと思えば思うほど、底なし沼にハマってしまい、気づけば時間が無くなってしまう。実際そんな感じじゃなかったか?

ホントそんな感じだったよ。「どうしよう」と、もがいていたら時間終了になっちゃって……

 

まさにそうだよな。その強い気持ちが仇となって、東大の思惑にはまってしまったんだよ。

うーん。でも、結果を出したい気持ちは無くせないし、どうしたらいいのかな?

 

強い気持ちを持つのは当然だから、その熱い気持ちを持ちつつも、常に頭は冷静にって感じだな。

何だか難しいね。

 

いや、そうでもないぞ。これも意識すればできるから大丈夫だよ。やり方も分かった。

え!本当に!

 

あぁ、分かったよ。それは最初の30分で”やるべき問題を決めること”だ。

30分でやるべき問題を決める?

 

そう、試験が始まったら最初の30分でやるべき問題と捨てる問題を見極めるんだ。6つの大問のうち、自分が解ける問題はどれか?そして解けない問題はどれか?ここに全神経を集中する。これがどれだけできるかで数学の点数が決まると言ってもいい。

そうだね……確かにあの時、問題の見極めと取捨選択ができていなかったよ。

 

父さんは東大の問題を解けないけど、東大が見ているものは理解している。それは単に問題が解ける力だけではなく、150分の中で6つの問題にどう向き合ったかを見ている。試験本番までに入念な準備をしてきたのか?必要以上に背伸びをしようとしていないか?問題の取捨選択をどう行ったのか?それは正しかったのか?最後まで投げ出さずに問題と向き合ったか?東大は試験を通してそれぞれの”受験生”を見ているんだ。

人間そのものを見ているってことかな……確かに数学の問題は出題者の意図を汲み取って対話しているような感覚だもんなぁ……

 

そう、そのような東大の問題に立ち向かうには、問題を解ける力を備えるのはもちろん、それ以外に”戦略”を立てる必要がある。

戦略?……

 

そう、その戦略こそが試験開始30分で取捨選択をして、解くべき問題の”優先順位”を決めることなんだ。

解ける問題の優先順位を決める?

 

例えば大問5を捨て、2~4は解く問題と判断したとする。1と6は2~4を解いた後に取り掛かる問題だ。そしてここで解けると判断した2~4の問題にも優先順位をつけてほしいんだ。選んだ3つの問題で一番自信のあるものを1番最初に解く。取り掛かったら粘り強く最後まで解き切って見直しをして次に進む。なぜこうするか分かるか?

うん。一問取れるとそこから波に乗っていけるからだね。

 

そうだ。本番は極度の緊張が予想されるだろ?そのような心理状態でも、まず一問取れれば20点確保した!という安心感を持つことができ、その安心感はその後の問題にも良い影響を与えてくれる。取捨選択は間違いなかったという自信、”これならいける”という心の波。最大のパフォーマンスを引き出すのに必要なのは戦略なんだ。

そっか、だから一番最初の問題を見極める時間で全てが決まるんだね。

 

そうなんだ。6月の東大本番レベル模試で30分考えただろ?問題の取捨選択に30分使い、残り2時間で3完半いったってことは1問解くのに約30分くらいだろ?本番の目標点数も70点ほどだから、同じように3完半で約70点取れる。ということは、3完半取るための取捨選択をすればいいということになる。今回はたくさんの解法、傾向、特徴が分かってきたことが悪い方に出てしまったんだ。あれもこれも解けるかもしれないって考えてしまってね。

確かに……父さんの言う通りだよ。全部の問題に手をつけて結局1完もできなかったって感じだから……

 

でも、今回このような経験ができたんだから良かったよ。考えてごらん。自分の形が定まっていない状態で、たまたま模試の点数が良かったとしたら、このような大切なところに気付かず本番を迎えていたかもしれないだろ?そう考えると、今回の模試は大成功だよ。だって、本番でこのようなことが起きないようにするのが一番大事だからさ。

そうだね。ホント、本番じゃなくて良かったよ。考えただけでもゾッとする……

 

数学が苦手だなんて思うな。自分の力を発揮する術を知らなかっただけで、闘えるだけの力は十分ついているんだ。自分の形ができてくれば、後はその形を忠実に守ればいい。

うん。分かったよ。自分の形作りだね。

 

最後に、1つ1つの問題を大事にな。解いて答えを見て終わりじゃなくて、問題を解く上でのポイントを捉えたり、出題者が意図する部分を感じ取ることで、問題の取捨選択をする精度も上がってくると思うからさ。

うん。分かった。問題も丁寧に解いていって、細部まで気にしてみるよ。

 

ということで、駿台実戦模試の過去問があるから、それを使って実際にやってみよう。まずは問題の取捨選択と優先順位をつけるのに30分。いや、30分と言わず、もっと時間を掛けたっていい。いろいろ試して自分の形を作っていかないとな。

うん。分かった。やってみるね!