この記事の親子
両親は低学歴・低所得。
そんな家庭に生まれた子どもが2024年東大受験に塾なしで挑みました。
結果は不合格となりましたが、宅浪で2025年の東大合格を目指します。
そんな親子の体験談です。
そんな家庭に生まれた子どもが2024年東大受験に塾なしで挑みました。
結果は不合格となりましたが、宅浪で2025年の東大合格を目指します。
そんな親子の体験談です。
浪人生になったということ
人は立場が変われば考えも変わるもので、息子が現役生の頃は浪人生のことを気にもしていませんでしたが(その頑張りとか尊敬はしていましたよ)、自分達がその立場になると当たり前に浪人生のことが気になるんですよね。
浪人生ってどういう生活を送っているのだろう?とか、モチベーション維持はどのようにしているのだろう?とか……
ウチは経済的な理由から予備校に通わせることができないので、翌年の大学受験は宅浪で挑むしかありません。
世の中的には宅浪の成功率は10%以下だと言われていますが、その最大の理由は”自己管理”の難しさでしょう。
予備校に通えれば同じ境遇の人達と切磋琢磨しながら勉強できますし、勉強をしなければならない環境化に置かれますからね。(それでもやらない人はやらないと思いますが……)
個人的にはメンタルの大きな弊害は、高校生でも大学生でもない”無職”だということだと思っています。
アルバイトをしていればフリーターと言えますが、進学努力をしていると言っても無職に変わりはありません。
高卒で働いている人はたくさんいますからね。
この辺りは本人も自覚しているところですから、これから冠模試を受け日を追うごとにプレッシャーは大きくなってくると思います。
ですので、メンタルをどう保つのか?は、親の役割によるところが大きくなると思います。
同じ境遇の家庭に向けて
そんなことで、3月10日の合格発表以降は浪人生の悩みや、その保護者の悩みなどを目にすることが多くなりましたので、今回はその話をしてみます。
これは東大に限らず他の大学、強いて言えば中学受験や高校受験でもそうだと思いますが、子どもが毎日頑張ってきたことが報われなかった時、親として子どもにどのような言葉を掛ければいいのか?掛けるべきなのか?
この悩みが非常に多いです。
そこには適性検査の模範解答のようなものはありませんから、何を言えば正解なのかはその後の本人の行動でしか分かりません。
何も声を掛けずとも前向きになれる人もいれば、立ち直れずにそのままの人もいます。
逆に周囲の声掛けによって前向きになる人もいれば、声掛けが必ずしも良い結果を招かないこともあるかもしれません。
しかし、私もそうでしたが、親としては、我が子のショックを少しでも和らげ、できるだけ早く前を向かせたいというのが本音でしょう。
こう言えば子どもがすぐ立ち直るとか、すぐに前を向けるなんて、そんな言葉はありませんが、親としてどうにか子どもを元気づけたい
これは誰もが思うことですよね……
受験に懸ける思いが強ければ強いほど、この思いも強くなります。
私が言い放った言葉がどれだけの意味を持ったのかは分かりませんが、合格発表から約2時間の沈黙の中で様々な感情と場面、そして理解を深めていった先に息子と妻に話をしました。
以下がその時の記事です。
この辺りは同じような境遇の親や受験生達に何かの参考になればと思います。
勝ち負けという見た目
大学受験の経験もない私が言うのも何ですが、受験というものは見た目の勝ち負けが存在していますね。
それは合格すれば勝ち、不合格なら負けという”見た目”の問題です。
合格すれば本当に嬉しいし、不合格になれば人生のどん底に突き落とされたような感覚になり、本当に悔しくて、とても悲しい。
しかし、そのように思える経験をしている時点で負けということはないんです。
だって、私を含め、どれだけの人間がそのような思いをするほど何かに打ち込めているでしょうか?
皆さんもどうですか?
自分に嘘をつくことなく、死ぬ気で何かを頑張ったことってありますか?
何かの目標(目的)のために、自分が持つ時間を全て注いだことってありますか?
本当に強い気持ちを持ち、自分の全てを懸けて何かに挑むなんてことは、多くの人間がやらないことであり、できないことなんです。
むしろ普通は、その大切ささえ気づきません。
ですから、それをやった(やっている)だけで、多くの人達よりも明るい未来が待っている確率が大なんです。
誤解しないでくださいね。私が言っているのは受験生全員に当てはまるものではなく、死に物狂いで頑張ったけど結果が伴わなかった人達への言葉であって、特に頑張ることもなく不合格になった受験生への言葉ではありませんよ。
それは自業自得というものです。
そうではなく、毎日毎日遊ぶことなく自分の大切な時間を勉強に注ぎ、それでも結果が伴わなかった人達への言葉です。
未来は明るい
見た目というものはあまり意味を持ちません。
そうではなく、やってきたことそのものを認めることです。
力がついているのはもちろん、先ほど言った”未来が明るくなっている”ということは確実なことだと話し、腐ることなく頑張りましょう。
また不合格になったら……とか、もう同じ思いはしたくない……とか、目標に対する自分の気持ちが強ければ強いほど辛さから逃げたくなります。
しかし、そこで逃げてしまったら今までの努力が水の泡となってしまいますよね。
力というのは積み上げることでしか得ることはできません。
そこにはもの凄い時間と労力が掛かりますが、壊すのは一瞬で出来てしまいます。
ですから、自分という存在を大切にして毎日を過ごしてほしいです。
打たれまくって倒れまくっても、這いつくばって、もがき続ける親子がここにいますので、皆さんだって頑張れます。
来年の受験へ向けて一緒に頑張っていきましょう。
浪人生には負けまいと思っていたのが、現役生には負けまい!となりました。
そして、私達親子は”予備校生”にも負けまい!と思ってやっています。
次回の記事は不合格から見えたやるべきこと(現在やっていること)を話したいと思います。
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