そんな家庭に生まれた子どもが2024年東大受験に塾なしで挑みました。
結果は不合格となりましたが、宅浪で2025年の東大合格を目指します。
そんな親子の体験談です。
共通テスト9割奪取に向けて
息子は現役の時に共通テスト9割を達成したのですが、浪人生である今回も共通テスト9割超えを目標としています。
下記の採点結果は息子が現役だった令和6年共通テスト本試のものです。
息子の志望大である東京大学(理系)では、令和7年度入試から6教科9科目の共通テストを受けなければならず、その合計点1,000点満点を110点に圧縮して1次試験の点数とします。
新課程になり、現役時に1年ほど関わった”情報”が新たに加わったため、難易度は更に上がりましたが、9割目標に変わりはありません。
ここでは、11月2・3日に行われた”全統共通テスト模試”を受けた結果を基に、本番での9割達成に向けて考察していきたいと思います。
全統共通テスト模試採点結果
全ての教科に於いて9割を超えられるなら何も言うことはないのですが、 6教科9科目全てで9割超えというのは至難の業ですので、どの教科(科目)で何点を目標にするのかは特に重要となります。
9割超えの難しさは、捨てられる問題がないことです。
8割までなら最悪難しい問題を”捨てる”という作戦も可能ですが、9割になるとそうはいきません。
基本的には満点狙いで9割を超えるといった感じですので、いかにミスや間違いを犯さないかが大事になってきます。
ここでは全統共通テスト模試の結果を振り返り、本番でどのように点を積み上げていくのかをまとめていきます。
全統共通テスト模試の振り返り
英語
2問不正解
共通テスト特有の言い回しの紛らわしい問題を間違えていた。
この辺りは対策と言うより共通テストの問題というものを思い出し、適切な選択肢を選べるようにしたい。
英語リスニングの対策
リスニングは現役の時には9割を超えていたのですが、今回の模試では88点でした。
この一番の原因は、出題形式を忘れていたところにあります。
どういうことかと言うと、大問1~3までは音声が2回繰り返されますが、大問4~6は1回のみです。
リスニングは問題文の下読みが重要なのですが、前半の大問で後半の大問まで下読みができていなかったことが原因です。
現役の頃は大問1~3までの間に大問5までの下読みを済ませ、大問4~5の間に6の下読みを終えていました。
共通テスト特有の形式を忘れていたため、しっかりと対応できなかったのです。
この辺りは読むスピードだったり、下読みの時間を確保したりと、そのリズムを思い出して実践できるよう練習します。
数学
2問不正解
端的に言うと計算ミス
時間的な余裕はあるので、複雑な計算問題は検算すること
1問不正解
ベクトルの問題で分からず解けなかったため
共通テストは東大の二次とは違い範囲が広いため、このような”抜け”があることが想定される。
国語
国語は現役時から8割を目指していました。
これは本人の能力で決めましたが、今回は7割ほどしか取れませんでした。
令和7年度の共通テストから細かな変更があり、国語は大問が1つ増え、試験時間が10分増えます。
元々、令和6年度の共通テストでも文章量は多かったのですが、更に増えるといった感じです。
共通テストの国語は速読力に尽きます。
東大の二次対策しかやっていなかった息子は、東大二次の国語ではじっくりと読んで解いていくのに対し、共通テスト特有のスピードについていけなかったというのが原因です。
問題が分からず解けないというよりも、時間が足りなくて解ききれないといった感じです。
この辺りも原因はハッキリしているので、時間を計って共通テストの形式に慣れていくしかありません。
本番では8割を確保できるようにします。
理科
1問不正解
溶解平衡の問題で紛らわしい言い回しにミス
共通テストは全体的にミスリードを誘う問題が多いです。
引っ掛けというものですね。
引っ掛からないよう念入りにチェックする必要があります。
地理B
現役の時も8割超えが目標でしたので、これくらい取れれば許容範囲です。
東大の二次試験でも地理は使わないので、共通テストのためだけの勉強といった感じです。
本番でも8割超えを確保できるようにします。
情報
本来、息子のような浪人生は旧課程の情報で試験を受けられるのですが、市販の教材は情報Ⅰのものばかりなので、試しに1冊買って解いてみたら案外いけそうな感触を抱いたため、それなら情報Ⅰを受ければいいか……ということになりました。
模試の前に勉強した時間は8時間程度でしたが、87点取れていますので、本番では9割超えを目指します。
全統共通テスト模試全体をとおして
英語リーディングの文章量が多少増えていた。
数学②も時間が10分増えたことから、その分問題量(読ませる量)も増え、難易度も上がっていた。
(特に新課程よりも旧課程の方が難しくなると予想)
理科の変更点はないが、紛らわしく間違いを誘発させるような問題が増えている。
全統共通テスト模試に限らず、共通テストは出題範囲が広く、細かな知識も必要とされます。
そこにミスを誘うような引っ掛けがあると、試験時間に追われる受験生は焦ってしまうのも無理はありません。
そのような状況は常にあるものと認識し、9割以上を目指す受験生は全ての科目に於いて、問題を解くスピードを上げ、入念なチェックができるよう時間的な余裕を持つ練習をしましょう。
令和7年度の共通テストは新課程により大きく変わりますが、どの科目も難易度を大幅に上げてくるとは考えづらいです。
(旧課程の数学は難しくするでしょう)
学習指導要領の変更に伴い新設された”情報Ⅰ”が話題ですが、そこまで難しくするとは思えませんので、平均点もそこそこ高くなるのではないでしょうか。
共通テストまで残り60日をきりました。
我が家の共通テスト対策は1月1日より開始しますが、受験生の皆さん志望校合格へ向けて残りの時間も頑張りましょう。
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