子どもから勉強する理由を聞かれた時は何て答えましたか?
かけがえのない子どもへ
親子の信頼関係
子どもが勉強する理由を聞いてくるということは、日常的にその大切さを教えるような関わり方をしていないということですよね?
そもそも聞かれたことに対して答えるというより、いかに子どもと接する毎日の中で伝えられるかの方が大事です。
不思議に思うことを聞いてくるのはいいのですが、疑問に思うことのないよう接していきたいんですよね。
それには綺麗ごとではなく、本当の気持ちをしっかりと伝えることが大事で、どれだけ子どものことを真剣に考えているのかを伝えるべきなんです。
日常的にそのような意識を持って接していれば、親子関係に信頼というものが生まれます。
子育てもこの信頼関係が大事で、たくさんの愛情が注がれた子どもは自分が大切にされていることを理解すると、今度はそこに強い絆が生まれます。
この関係性を築いていくのが親の役目であり、これこそが本当の親子の姿ではないでしょうか?
そのように接していますか?
子どもが何か話している時に、耳を傾けず適当にあしらってはいないでしょうか?
つもりではなく、心から子どもと向き合い、本物の言葉を投げかけていますか?
これ、当たり前のことですけど、できていない親って多いですよ。
このことを知って欲しくて、まずは自分の意識を変える必要性について考えてほしかったんです。
そして、ここまでくると、やるべきことが分かるんですよ。
今の自分に何ができていて、何が足りないのか?
子どもにとって本当にためになることは何なのか?
必死になるんです。
どう言えば、子どもに伝わるのだろう?
どんな力を身に付けさせるべきなのだろう?
それにはどんなことをすればいいのだろう?
子どもの性格を考慮しながら、自分に何ができるかを必死に考えるんです。
私にしても、どうしようもない人間から長い年月を掛けてこのようになってきたんです。
簡単に答えを求める人や、人の目を気にして上手くごまかそうとする人は成長しません。
教えられたことをやれば成果が出ると思っている人や与えられたものだけをこなしていればいいと思っている人は成長しないんです。
いくら正しいことを教えたところで、自分から求めないとそれ以上の成長はないんです。
親になれたのだから
ですから、 日々の習慣は子どもだけに求めるのではなく、親も一緒にやりましょう。
これは教科書を広げて一緒に勉強しろということではないですよ。
読書をするでも、料理のレシピ本を見るでも、部屋の環境を整えるでも何でもいいです。
親も子どもと一緒に学んでいるんだという姿勢を見せましょう。
子どもには「宿題しなさい」とか「勉強しなさい」とか言いつつ、親はテレビを見たり、スマホいじりをしていたら子どもはどう思いますか?
子どもの気持ちになれば、
「大人はいいなぁ、遊んでても誰にも文句言われなくて」
と思うのではないでしょうか?
本当に心の底から子どものことを思って、どうにかしてあげたいと願うなら何だってできますよね。
私がやってきたことはこういうことなんです。
必死さというものは、口ではなく行動に出るものなんです。
たかだか18年じゃないですか。
親になれたのだから、18年という時間を子どものために使いましょうよ。
そうすることで、家族みんなが幸せになれるんですよ。
私は
「子育ては一番尊くてかけがえのない時間」
だと心から思っています。
意味のある行動
最後に話をまとめたものをお聞かせします。
小学2年生にもなれば色々と理解できる年齢なので
「意味のある行動」
というものを教えるようにしましょう。
ちょっとしたお手伝いだっていいと思います。
私は息子が保育園の頃から、休日は一緒に手洗い洗車をしていました。
手っ取り早く洗車機を使ったっていいんですが、36万円の車をわざわざ手洗いにした理由は、自分でやる意味と物を大切にする気持ちを持たせたかったからです。
少し早起きして、話をしながら車を洗う。
どんどん綺麗になっていく車を見て
「お手伝いしてくれたおかげでこんなに綺麗になったよ」
と声を掛ければ、子どもは嬉しそうに笑ってくれる。
こういった時間で親子の信頼関係は強くなり、強いては学びに繋がるんです。
それと、世の中には誘惑がたくさんあります。
人からの誘いもありますし、物からの誘いもあります。
それらが今の自分に本当に必要かを決して親の押し付けにならないように、親子で話し合ってみてください。
その時だけの判断ではなく、先を見据えた話をしてみてください。
感情的にならずお互いの意見を述べるのはとてもいいことですし、何より根拠を持って話をする練習にもなります。
自分なりの答え
利便性を求めるのは、自分に必要な物だけにして、まずは面倒くさがらずに自分でやってみましょう。
世の中の大半のことは自分でできます。
この社会はとてもよくできていて、便利な物を求めれば求めるほどお金が掛かるようになっています。
ですので、結局は苦労することになってしまうんです。
利便性を求める習慣付けを子どもにしてはいけません。
大人の価値観を子どもに当てはめてはいけないんです。
あの高校生の世界はとても狭かった……
上には上がいますし、自分が一番なんて思ってはいけない。
自分の力を誇示するのではなく、自分が持つ力で何ができるのかを求めるべきだったと思います。
学校が期待したのは、戦力としてもそうですが、全国大会での経験を部に伝え、より良くしてほしかったのではないでしょうか。
このように学校の意図するところを読み取ったり自分の役割を理解するのは、常に自分で考え行動していなければできません。
ですから、日頃からそういった意識を持たせることが重要なのです……
それでは、お互い子どもの未来が明るくなるように、子育てを頑張りましょう。
相談してくれた時点で子育てに真剣なのが伝わりましたし、何かヒントが欲しいということも、子どもに対してしっかり答えようとする姿勢も凄く伝わりました。
どこまでお役に立てるか分かりませんが、また何かで困ったり悩んだりしたら相談してください。
その時は私が実際にやってきた子育てをお教えいたします。
ただ、まずは意識を変えて行動してみましょう。
自分の子どもにさえ伝わればいいんです。
それが、かけがえのない自分の子どもに真剣に向き合った答えなのですから……