そんな家庭に生まれた子どもは、通塾経験なしで公立中高一貫校に合格。
高校2年以降定期テスト理系1位継続、及び学年1位獲得。
高校3年1学期通知表評定学年1位。
英検対策なしで準1級取得。
そんな息子は2024年東大受験に塾なしで挑みましたが、結果は不合格となりました。
宅浪で2025年の東大合格を目指します。
そんな親子の体験談です。
東大の推薦入試とは?基本情報と特徴
東大への道は険しく、多くの受験生が一般入試に向けて日々努力を重ねています。
しかし、東大にはもう一つ挑戦の場があります。
それが、学校推薦型選抜、通称「推薦入試」です。
この制度は、単なる学力だけでなく、個々の生徒が持つ可能性やこれまでの実績を総合的に評価する特別な選抜方法です。
一般入試とは異なり、学力だけでなく、生徒がこれまでに培ってきた多様な能力や実績を総合的に評価するこの選抜方式は、確かな学力と幅広い経験を持つ生徒にとって、大きなチャンスとなります。
我が家では5年生(高2)の三者面談で、担任の先生から東大の学校推薦型選抜を勧められた経緯があります。
話をいただき熟考しましたが、推奨入試を受けるには至りませんでした。
しかし、過去の先輩方が受けた話を聞いたり、実際にどのような内容なのか募集要項をくまなく調べりしたことがあります。
この記事では、東大の推薦入試の基本的な仕組みから、特に注目すべき推薦要件や選考プロセスなどを簡単に分かりやすく解説していきます。
推薦入試の概要
募集人員
まず、募集人員はどのくらいかというと、全体で100人程度となっています。
細かな内訳は以下をご覧ください。
文学部 10人程度 教育学部 5人程度
教養学部 5人程度 工学部 30人程度
理学部 10人程度 農学部 10人程度
薬学部 5人程度 医学部医学科 3人程度
医学部健康総合科学科 2人程度
推薦要件等
次に推薦要件です。
(令和7年度募集要項より)
これは、各学部ごとに要件が異なりまして、志望する学部の推薦要件を満たさないと出願はできません。
②合格した場合、必ず入学することを確約できる者
③令和7年度大学入学共通テストのうち、志望する学部が指定する教科・科目の全て
を受験する者
これは一般受験と同じで、志望する学部が指定する教科・科目全ての共通テストを受ける必要があります。
④高等学校等を令和5(2023)年4月以降に卒業した者及び令和7(2025)年3月卒業見込
みの者
1学校で推薦できる人数
学校長は、次の要件の全てに該当する者を合計4人、ただし、男女は、各3人まで推
薦できることとします。男女いずれかのみが在学する学校においては、推薦できる人
数は3人となります。
また、同一学部への推薦は、男女各1人までとします(医学部においては、医学科と
健康総合科学科への出願は可)。
なお、同一の志願者を複数の学部に推薦することはできません。
実際の推薦パターン
ここまでを実際の学部(法学部)を例に見てみましょう。
以下の全てに該当する者とします。
① 学業成績に秀でていること。(第3学年第1学期までに履修した全教科(美術などの実技技術科目を含む)の学業成績に基づいて、志願者が文系・理系を含めた学年全体で原則として上位概ね5%以内であること)
② 現実の中から本質的な問題を発見し、独創的な形で課題を設定する能力を有すること。
③ 問題の解決に向けてイニシアティブを発揮できること。
④ 異なる文化的背景や価値観を有する他者とのコミュニケーション能力に優れていること。
※学部が求める書類・資料
各学部共通に求める調査書等のほか、志願者が本学部の 推薦要件に合致することを具体的に証明する資料
・ 在学中に執筆した論文で、志願者の問題発見能力・課題設定能力を証明するもの
・ 社会に貢献する活動の内容を具体的に証明する資料(表彰状、新聞記事など)
・ 留学経験など、志願者が異なる文化的背景や価値観への理解を有することを示す資料(留学の事実を証明する資料、外国人との交流や支援活動を行ったことを示す第三者の推薦状など)
・ 国際通用性のある入学資格試験における優秀な成績を証明する資料(国際バカロレア、SATなど)
・ 外国語に関する語学力の証明書(TOEFL、英検、IELTS、TestDaF、DALF、HSKなど)
以上はあくまでも例示であり、志願者が本学部の推薦要件に合致することを証明できる資料であれば、上記以外の資料でもかまいません。
①の学業成績に秀でていることでは、志願者が文系・理系を含めた学年全体で原則として上位概ね5%以内であること。とありますので、同級生が200人いたとしたら上位10人の中に入る必要があります。
しかし、各学校が推薦できる人数は多くても4人までとなるため、推薦入試を希望する人が多ければ多いほど、実際には上位4人までに絞られることになるでしょう。
そこに、②③④といった力や、それぞれの学部によって書類・資料の内容も求められるわけですので、これらを全て有する生徒が実際に何人いるのか?と言ったら、各都道府県の上位校でもそれほど多くはないと思います。
志願書
志願書は、問題が提示され、それに答えていくといったものとなっています。
(例)法学部
推薦入試は、言わばその学部、学問に特化した人が受験するものですので、このように実社会における専門的な論述の提出が必要になります。
推薦書
推薦書は学校側が推薦する理由を具体的に示したものとなりますが、その内容は以下のようなものとなります。
1.志願者が法学部・推薦要件の「①学業成績に秀でていること」に該当する理由を記載してください。第3学年第1学期までに履修した全教科(美術などの実技技術科目を含む)の学業成績に基づいて、志願者が文系・理系を含めた学年全体で上位概ね%以内であることを、具体的に示してください。
上位概ね5%以内でないときは、それでもなお推薦する理由を述べてください。
2.志願者が法学部・推薦要件の「②現実の中から本質的な問題を発見し、独創的な形で課題を設定する能力を有すること」に合致する理由について、下記の点に留意して具体的に記載してください。
志願者が在学中に行った活動・研究のうち、②の要件に照らして特筆すべきものの内容について説明してください(志願者がいかなる問題を重要であると考え、その問題の解決のためにいかなる課題を設定したのかを具体的に明らかにしてください)。また、当該活動・研究が特に優れていると評価する理由について述べてください。
上記の諸点を具体的に証明するものとして提出する資料について、記載内容との関連性を明らかにしてください。
3.志願者が法学部・推薦要件の「③問題の解決に向けてイニシアティブを発揮できること」に合致する理由について、下記の点に留意して具体的に記載してください。
志願者が在学中に行った活動・研究のうち、③の要件に照らして特筆すべきものの内容について説明してください((2)と同一の活動・研究である場合には、その旨を述べてください)。また、当該活動・研究に要した期間を明らかにするとともに、志願者の関与の態様について、イニシアティブを発揮したと評価する理由を具体的に説明してください。
上記の諸点を具体的に証明するものとして提出する資料について、記載内容との関連性を明らかにしてください。
4.志願者が法学部・推薦要件の「④異なる文化的背景や価値観を有する他者とのコミュニケーション能力に優れていること」に合致する理由について下記の点に留意して具体的に記載してください。
志願者が在学中に行った活動・研究のうち、④の要件に照らして特筆すべきものの内容について説明してください(例えば、留学やホームステイなど自らの日本国外での生活経験、海外からの留学生などとの交流経験、全国の高校生が集まる集会・研究会などにおける活動などについて、その内容と期間を具体的に説明してください)。また、当該活動・研究に際して志願者が優れたコミュニケーション能力を発揮したと評価する理由について述べてください。
上記の諸点を具体的に証明するものとして提出する資料について、記載内容との関連性を明らかにしてください。
このように調査書も推薦要件を具体的に示すことが求められます。
ここまでが、第1次選考に必要な提出書類・資料となります。
入学者選抜方法
第1次選考合格者は第2次選考へと移るわけですが、そこでは学部ごとに面接等を実施します。
(例)法学部
このように学部ごとに面接の実施方法は異なりますが、面接実施後は共通テストを受けることなります。
共通テスト
共通テストの成績について、学校推薦型選抜の学生募集要項には次のように書いてあります。
なお、大学入学共通テストは、入学後の学修を円滑に行い得る基礎学力を有しているかどうかを判断する観点から、概ね8割以上の得点であることを目安とします。
このことからも、令和7年度以降の共通テストでは、全体で800点以上の得点が求められますので、しっかりとした対策を行う必要があると言えます。
また、当然ですが第1次選考で落ちてしまった場合は第2次選考の実施はありません。
ここまでを端的にまとめると以下のようになります。
自分の興味がある分野を突き詰めて研究したり、社会的活動などを通して実績を作る。(課外活動等)
学校長の推薦をもらう。
出願→第1次選考(書類)→不合格
→第1次選考(書類)→合格→第2次選考(面接・共通テスト8割以下)→不合格
→第1次選考(書類)→合格→第2次選考(面接・共通テスト8割以上)→合格
成功へのステップ
推薦入試は、一般入試とは異なる特有の選抜方式であり、受験生には高い学力と幅広い能力が求められます。
以下では、推薦入試に合格するための具体的なステップを解説します。
(例)法学部
1. 学業成績をトップレベルに維持する
まず第一に、学業成績は推薦入試において最も基本的でありながら重要な要素です。特に法学部などでは、学年全体の上位5%以内に入ることが求められるため、日常の学習態度や成績の維持が非常に重要です。
- 毎日の学習習慣: 日々の授業内容を確実に理解し、復習を怠らないことが大切です。定期テストに向けた計画的な学習を行い、全教科で高得点を狙いましょう。
- 弱点強化: 自分の弱点科目を早期に見つけ、補強することが重要です。特に、推薦入試で評価される理系・文系に偏りのない成績を目指しましょう。
東大推薦入試の推薦要件は、学業成績だけでなく、多様な経験と実績を求められます。
1. 在学中に執筆した論文で、問題発見能力・課題設定能力を証明する。
2. 社会に貢献する活動の内容を具体的に証明する資料を準備する。
3. 留学経験や異なる文化的背景・価値観への理解を示す資料を準備する。
4. 国際通用性のある入学資格試験での優秀な成績を証明する。
5. 外国語に関する語学力の証明書を取得する。
※これらの全てが必要なわけではありません。
大切なのは、学問でも社会性でも、自分が強い興味を持ち、それをどこまで突き詰めていくか!のような個性です。
推薦入試は学力試験だけでは計れない力を見るものでもありますので、周りとの差別化が図れると強い武器になると思います。
3. 面接対策とプレゼンテーション能力の強化
第2次選考では面接やプレゼンテーションが行われ、ここでのパフォーマンスが合否を大きく左右しますので、しっかりとした対策が必要です。
- 自己PRと志望動機の明確化: 自分の強みや推薦入試に臨む理由を、具体的かつ論理的に説明できるように準備しましょう。過去の経験や将来の目標を結びつけたストーリーを組み立てると効果的です。
- 模擬面接の実施: 実際の面接を想定した模擬面接を繰り返し行い、質問に対して的確に答える練習をしましょう。家族や教師に協力を依頼し、フィードバックをもらうと良いです。
- プレゼンテーションスキル: グループディスカッションやプレゼンテーションでの発表能力を高めるために、プレゼンの基本的な技術(スライドの作り方、話し方、時間配分など)を習得しましょう。
5. 共通テストの徹底対策
共通テストは推薦入試の一環として評価される重要な試験です。8割以上を取るためには、徹底的な対策が必要です。
- 過去問演習: 過去問を繰り返し解くことで、出題傾向や時間配分を理解し、試験本番に備えましょう。
- 模試の活用: 定期的に模試を受け、現在の実力を把握するとともに、弱点を明確にして改善を図ります。模試の成績を元に、勉強の計画を修正し、効果的な対策を行いましょう。
- 苦手科目の克服: 自分が苦手とする科目に集中して取り組み、バランスの取れた得点を目指しましょう。特に、推薦入試では総合力が求められるため、どの科目もおろそかにしないことが重要です。
学部が求める書類・資料は、それぞれの学部によって要件は異なります。
例えば、工学系で多いのが、数学オリンピック、物理オリンピック、科学の甲子園などの競技系のものや、ロボットコンテストなどの技術系のものなど多岐に渡ります。
息子はそのような実績を何一つ持ってはいませんが、先生から提案されたのは学校の授業で行った論文を更に成熟させていく……といったものでした。
息子が発表した論文の内容は「スペースデブリ(宇宙ゴミ)をどう処理(無くして)していくか?」というものでしたが、学校や先生方はこの論文をかなり押してくれていました。
このことからも、学校内で発表した論文なども要件に合致するものと思われますので、全国的に表彰されたりしていなくても問題はないと思います。
何度も言いますが、大切なのは自分が何に興味を持ち、その興味をどこまで突き詰められるか?です。
東大の推薦入試(学校推薦型選抜)は、単なる学力だけでなく、これまでの経験や能力、そして個人の成長意欲が総合的に評価される特別な入試方式です。
その特徴からも、人によって向き不向きがあることも否めませんが、推薦入試に向いている人にとっては大きなチャンスです。
強い専門性(個性)を持ち、将来もその専門性を活かしたいと願う学生にはぜひ挑戦してほしいと思います。
頑張ってください。応援しています!
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