私は洋楽が好きでして、家でもよく聞いています。
コンポなどは持っていないので、古いCDラジカセやパソコンで聞いているのですが、そのスピーカーから流れてくるのは英語の歌です。
そんなことですから、息子は生まれた時から洋楽が子守歌で、1歳半からは私と一緒に音楽を聞くようになりました。
パソコンの前で音楽を聞いていると、私の膝の上に乗って、パソコンに表示されているアルファベットの曲名をずっと眺め、3歳を過ぎた頃からは紙に英語の曲名を書くようにもなりました。
車の中でも英語の歌が流れていたので、毎日必ず英語という言語に触れていたんです。
息子が生まれた18年前から「この子が大きくなった頃には英語が必要不可欠になる。もしかしたら海外で生活するかもしれないし、可能性を広げるためにも身に付けられるものは一つでも多い方がいい。英語という言語は絶対に使えるようにしたい……」という思いがあったので、音楽という身近なものから入れたのはとても大きかったです。
英語が大好きになった息子は、6歳の時にECCジュニアの無料体験を受けて、とても楽しかったらしく、行きたいと言いました。
月謝が1万円で、教材費が4万円ですので、年間16万円掛かります。
収入の少ない私達でしたが息子の先々を考えると【背に腹は代えられぬ】ということで、更にお金を切り詰めて小学校の6年間ECCジュニアに行かせる決断をするのです。
小学4年生の時に英検4級を受けました。
ECCジュニアで英検が受けられる(取りまとめてもらえる)という話を聞いたのがきっかけです。
私の子育ての核になっている考え方は
日々の学びが全てだということです。
私達大人が仕事で使う資格を取得するのが目的であれば、そのための勉強をするのは普通ですが、子どもの学びはそのようなことではありません。
自分自身の能力を最大限高めるために知識を付けたり、色々な経験を通してたくさんのことを学んでいきます。
過程が大事で、その途中にあるものは全て通過点に過ぎません。
そう思うと、学びに終わりなんてないんです。
私は息子が小学校に入る前から、これからの時代を生き抜いていくために必要なことを伝え、身に付けられるように教えています。
ですので、英検の受験も現状の力で合格できるなら受ければいい。という考えです。
自分の力がその級に達していれば合格するし、足りないなら不合格になるだけのこと。
なので、特別な英検の対策というものはしていないんです。
級が上がれば要求される力も高度になりますから難易度も高くなります。
そうなれば一夜づけの勉強では歯が立ちませんので、しっかりと時間を掛けて理解を深めていかなければ合格しません。
取得さえできればいいなんて考えでは合格できないんですよね。
就活の面接で、履歴書に書いてある英検2級を見て
「君は英検2級を持っているね。ちょうどわが社は海外進出を考えているので、採用になったら英語を扱う業務に就いてほしい。海外での生活になっても大丈夫ですか?」
と言われ
「いやぁ、それがですね……取るには取ったのですが、いかんせん取っただけで、使えないんですよ……」
なんて適当なこと言えないですよね?
ですから、ペーパーではなく、何のために資格を取得するのか?の方が大事です。
4級の受験は小学4年生でした。
英検4級の受験申込をしにECCジュニアに行ったのですが、その時に先生から
「英検を受験するのも初めてですし、5級からにしませんか?」
と言われました。
先生からすると段階を踏んだほうがいいということでしたが、私は頑なに4級にこだわりました。
というのも、問題の形式や質などを知るため、事前に本屋さんで5級、4級、3級の過去問を1回分ずつやってみたんです。
実際に息子が解いてみた感想は
「5級と4級は簡単だね。3級は少し頑張ればいけると思うんだけど……」
でした。
ということは、今の実力は4級なんですよね。
英検なんて、いつ受けたっていいんです。
だから、このタイミングで無理して頑張る必要なんてないんですよ。
頑張れば取れそう=3級取得が目的になってしまう。
私はこれを良しとはしないんです。
まずは、しっかりと勉強をする方が先です。
毎日少しずつ積み重ねていけばいい。
力を付けて、受けたいと思ったら受ければいいだけのことなんですよ。
この年齢で取ったから凄いだろ!みたいなの必要ないんです。
そんなことを自慢しようとせずに、コツコツとひたむきにやってればいいんです。
自慢したり、取ったからもうおしまい。のような
そんな、ちっちゃな人間になってほしくないんです。
本物になってほしいんです。
大人になって、様々な国の人と英語でコミュニケーションを取り、笑顔でやり取りをする。
ホワイトボードにお互いの意見を出し合って知見を深める。
そんなことができたら、メチャクチャ楽しいと思うんですよ。
私は息子にそんな環境の中で自分らしく生きていってほしいと願っているんです。
ということで、4級を無事に合格した翌年、小学5年生で3級を受けました。
これも事前に本屋さんで過去問をやってみての判断でした。
3級も合格しまして、6年生で準2級と思ったのですが、毎年必ず受けなければいけないものでもないし、他にもやるべきことはたくさんあるのでヤメました。
中学以降で様子を見ながら考えればいいや……ということで小学生の時期に受けた英検は3級までです。
総じて感じたのは
【座学でどれだけ英語ができても話せるようにはならない】
ということです。
言語である以上は
【コミュニケーションが取れなければできないのと同じ】
だと思っているので、実用できるレベルまで引き上げないとですね。